パナソニックは27日、シアターバー「SC-HTB15-K」を発表した。発売は9月9日。価格はオープンで、市場価格は3万7,000円前後と予想される。

フロントスピーカーをジョイントさせるとシアターバースタイルで使用できる「SC-HTB15-K」

シアターバーは、テレビの前に横置きに設置する、バースタイルのシアタースピーカー。同社では、昨年5月に「SC-HTB50-K」「SC-HTX10-K」を、そして今年3月に「SC-HTB520-K」をリリースしているが、SC-HTB15-Kは、これらのうち、SC-HTB50-Kを置き換えるモデルとなる。ただし、SC-HTB15-Kは、フロントスピーカーと独立したサブブーファーを組み合わせたシステムとなっており、本体内にサブウーファーを内蔵した1ピースタイプのSC-HTB50-Kとはスタイルが異なるため、後継モデルという扱いにはならない。

SC-HTB15-Kの最大の特徴となっているのが、設置スタイルの多様さ。フロントスピーカーをテレビの左右に設置する縦型スタイルと、左右のフロントスピーカーを付属のジョイントによって接続して、従来のシアターバーのように、テレビの前に設置する横型スタイルの2パターンの設置スタイルを選ぶことができる。横型スタイルにした場合、フロントスピーカーのサイズは、800(W)×51(H)×58(D)mm。また、付属足を取り付けると、スピーカーの高さが38mm上がる。これによって、スタンドの足が前方に出てくるタイプのテレビでも、無理無く設置することが可能だ。縦型スタイルで付属のスタンドベース使用時のサイズは、135(W)×398(H)×135(D)mm。同社によると、このようなスタイルを採用したのは、多様化している薄型テレビの設置スタイルに対応するため。単純な設置性だけでなく、設置した際のインテリアとのデザイン的なマッチングも考え、このようなスタイルとなったという。

搭載しているデコーダーは、ドルビーデジタルとAAC、DTS。ドルビーバーチャルスピーカーにより、2.1chのスピーカーで、サラウンド再生が可能だ。また、「3Dサラウンド」機能と「明瞭ボイス」機能により、奥行き感があり、台詞などがテレビの画面と一体化する聞きやすいサウンドを実現している。同社の薄型テレビ「ビエラ」と接続した場合、視聴している番組のカテゴリーに応じて、自動的にサウンドモードを切り換える「番組ぴったりサウンド」、音量変化の少ない番組の視聴中に消費電力を抑える「番組連動おまかせエコ」機能も搭載する。なお、同社のブルーレイディスクレコーダー「DIGA」には7.1chデコーダー機能が搭載されており(対応機種は、2008年秋以降のDIGAと、3D対応BDプレーヤー「DMP-BDT900」「DMP-BDT110」)、それらの機器と接続した場合には、最大7.1ch相当のサウンドを楽しむことができる。

フロントスピーカーは、φ2.5cmセミドーム型ツイーター+3.5cm×10cmコーン型ウーファーを使用したバスレフタイプ。ウーファーには、竹繊維振動板が採用されている。サブウーファーはφ16cmコーン型ウーファーを使用したバスレフタイプ。内蔵しているアンプの実用最大出力は、60W×2+120Wの計240W。入出力端子は、2入力/1出力のHDMIに、1系統の光デジタル入力を装備する。HDMI端子は、3D映像の伝送とARCに対応している。