スカイネットアジア航空は12日、新ブランド「Solaseed Air / ソラシド エア」の導入を発表した。7月1日より旅客案内表示などすべてのマークを新ブランドに統一する。会社名、便名などを示す3レターコード(SNJ)などは変更しないとのこと。

「Solaseed Air / ソラシド エア」のロゴマーク

新ブランド名の「Solaseed」は、日本語の「空」と英語の種を意味する「Seed」を組み合わせた。空の「壮大さ」と、種という「新しい生命、力強さ、勢い、無限の可能性」をイメージしたという。事業分野である空から笑顔の種をまくという思いが込められているとのことだ。また、「Solaseed」をカタカナに表すと「ソラシド」となり、音階のソラシドとかけて、上昇していくイメージと弾むような楽しさ、親しみやすさも表している。

新コーポレートカラーは、緑豊かな九州と若々しさをイメージした「ソラシド ビスタチオグリーン」。ロゴマークには濃淡のグリーンを配し、人と人が向かい合い繋がる様子、笑顔の種が跳ね上がり上昇していく様子と、大空に浮かぶ笑顔を表現したという。

ソラシド エアの新型機「ボーイング737-800型」

同社が今年度から導入する新型機「ボーイング737-800型」は、6月にボーイング社から1機目を受領し、営業運行開始は7月中旬の予定。在来機のB737-400より全長が3m長く、座席数は24席増の174席となる。シートピッチは在来機種と同じ。就航路線は同社の主力である羽田 - 宮崎線が中心となる。新型機は今後、11月と3月にも1機ずつ、2012年度も3機を導入。在来機種は3機が引退予定で、来年度以降は新型機6、在来型機7の13機体制となる。在来機種も今後は新ブランド色に変更し、今後4~5年で新塗装に統一する予定だ。

「ボーイング737-800型」の客室。LED照明や騒音低下に配慮し、環境負荷を軽減する「ボーイング スカイ インテリア(BSi)」を日本で初めて採用する

従来の機体デザインやコーポレートデザインは、拠点である宮崎県の木「フェニックス」、宮崎県の「輝く太陽と海」をモチーフとした南国のイメージだった。新ブランド導入の意図は、就航10年目の節目にあたり、今後の路線拡充や悲願であった新型機の導入をきっかけとして「名実ともに新しい航空会社として生まれ変わりたい」(同社)。また、同社企画部の武田加奈美氏は、「宮崎の口蹄疫、新燃岳などに続き、東日本大震災で日本が失いそうな笑顔を取り戻す一助としたい」と新ブランドへの思いを語った。

新ブランドを取りまとめた同社企画部の武田加奈美氏

客室乗務員、グランドスタッフらの制服も刷新

新ブランドの発表に先立ち、同社取締役社長の伊東正孝氏は、「新ブランドは社内の各職場から選出された平均30歳代の若手、中堅社員からなるプロジェクトチームが担当した」と説明。「Solaseed Airは社員1人ひとりの思いが凝縮した種であり、この種でお客様の空の旅を笑顔の花で満たしたい」と挨拶した。

取締役社長の伊東正孝氏(左) ボーイング社CEOのW.ジェームズ マックナーニ氏はビデオでお祝いのメッセージを伝えた。この字幕の部分は氏が日本語で語った

新生「ソラシド エア」の旅が始まる

来場者に配布された記念品「風船かずらの種」。花言葉は「ふくらむ夢」