富士通ゼネラルは20日、電気カーペット「FHC-13A-T」を発表した。発売は4月21日で、価格はオープン。市場価格は3万5,00円前後と予想される。

夏にも使えるホットカーペット「FHC-13A-T」。デザインは、染織家の佐伯和子氏

電気カーペットといえば、冬に使用する暖房器具だが、FHC-13A-Tは、冬だけでなく、夏も使えるのが特徴という製品。冬は、もちろんコンセントに繋いで使用するのだが、夏には、コンセントから外して使用する。FHC-13A-Tの表面生地の下には、調温素材「アウトラスト」を配置。アウトラストは、相転移材(PCM)が納められた直径2~30μmのマイクロカプセルを敷き詰めた素材。相転移材が温度変化によって固体から液体に変わる際に、そこに触れている部分の体の熱を奪い、ひんやりとした感触となる。相転移材は周囲の温度が下がると、再び固体に戻る。エアコンと併用することで、効果的に清涼感を得ることができるとのことだ。もちろん、一定の場所にずっと居続けると、その部分の相転移材は液体となってしまって、熱を吸収しなくなるが、別の場所に移動すれば、効果は再生する。

アウトラストによって、触れている部分の熱を吸収する

FHC-13A-Tには、ホットカーペットして使用している際に、電磁波の影響を低減する「電磁波99%カット」機能も採用されている。同機能は、電流の向きが異なる2本のコードヒーターを平行にはわせることで、お互いの電磁波を打消し合うというもの。

電磁波の放出を抑制する「電磁波99%カット」機能

サイズは、1.3畳相当(175cm×119cm)。表面素材には、汚れにくく、また、汚れた場合でも簡単にふき取ることが可能なオレフィン系フィルムを採用。表面のデザインは、染織家の佐伯和子氏。質量は約4.5kg。ホットカーペットとして使用している際の消費電力は380Wとなっている。