米Appleは3月29日(米国時間)、Mac OS X Snow Leopard (v10.6.x)の「v10.6.3 アップデート」の提供を開始した。Mac OS Xのソフトウエア・アップデート機能を利用、またはAppleのサポート・サイトから単体インストーラをダウンロード入手してインストールする。分析のためにMacから診断および使用状況のレポートを自動作成する新機能、OS全般の安定性・信頼性、互換性、安全性を強化する修正・改善が含まれる。

診断および使用状況データの自動レポート作成はデフォルトではオフになっており、アプリケーションの予期せぬ終了、アプリケーションの強制終了、Macの再起動メッセージ表示などが発生したときに「自動レポート作成」「レポートを作成しない」「発生時ごとに指定」の選択画面が現れる。「自動レポート作成」を選択し、さらに「次回から確認しない」→「同意する」をクリックすると、診断および使用状況情報が定期的にAppleに匿名で送信されるようになる。逆に「レポートを作成しない」から「次回から確認しない」を選択するとレポートは送信されなくなる。匿名レポートには、トラブルの詳細、イベントの詳細、使用状況データなどが含まれ、製品とサービスの品質およびパフォーマンスの向上に役立てられる。

なお「ユーティリティ」内の「コンソール」の環境設定で「匿名の診断および使用状況データをアップルに自動的に送信」の選択を解除すると、自動レポート作成の選択画面が表示されなくなる。

このほかv10.6.3では以下のような問題に対応している。

  • Mail で背景メッセージカラーが正しく表示されない問題

  • 名前に#または&が含まれているファイルがRosettaアプリケーションで開けない問題

  • HD コンテンツを含むiMovieでのカラーの問題

  • Windowsファイルサーバにファイルをコピーできない問題

  • Exchange サーバに接続している時にiCal でイベントが繰り返される問題

  • FAT32 でフォーマットされたドライブにディレクトリをコピーする際に-36エラーが起こる問題

さらにQuickTime X の信頼性と互換性、OpenGL ベースアプリケーションの互換性、ワイヤレス接続の全般的な信頼性、Time Machineのバックアップ/復元の信頼性、Bonjourウェイクオンデマンドのスリープ/スリープ解除の信頼性、プリントの信頼性、iDisk Syncの信頼性などが改善される。

またAFP Server、Application Firewall、QuickTime、CoreAudio、Disk Image、Directory Servicesなどを対象とした重要なセキュリティ修正が数多く含まれる。