iPhone OS 3.1のSafariは、フィッシング詐欺サイトにアクセスしたときに警告を表示する機能を備える。ところが同バージョンリリース後に同機能を試した一部のセキュリティ専門家やiPhone/iPod touchユーザーから、詐欺サイトが識別されないという指摘があった。たとえば米Macworld誌は「残念ながら、バージョン3.1での実装は一般公開できる段階ではない」としている。その一方で、きちんと警告されるという報告もあるのだ。このナゾをJim Dalrymple氏がAppleに取材し、解決策をThe Loopで公開した。

フィッシング対策機能は、[設定]→[Safari]で[詐欺サイトの警告]がオンになっていれば機能する。これはiPhone OS 3.1にアップデートすると自動的にオンになっているはずだ。

それでもユーザーによって検出にばらつきがあるのは、フィッシング詐欺サイトのデータベースが更新されていないのが理由だという。Appleの説明によると以下のステップを踏む必要がある。

  1. Safariブラウザを起動

  2. Wi-Fiネットワークに接続

  3. スクリーン・オフ状態でiPhoneを充電

フィッシング詐欺サイトのデータベースは充電中にダウンロードされる。これらのステップは、予期せぬデータサービス利用料金やバッテリーの消費を防ぐためだという。Appleは、Safariブラウザを利用するユーザーが、これらのステップを必ず行うと考えているのだ。これにはユーザーの間で意見が分かれている。自動的でスマートな方法という声がある一方で、セキュリティ機能である以上、すべてのユーザーのデータベースがより確実に更新される方法を取るべきという意見も見られる。