三菱電機は19日、液晶テレビ「REAL」の「MZW」シリーズ3モデルを発表した。52V型の「LCD-52MZW300」、46V型の「LCD-46MZW300」、42V型の「LCD-42MZW300」。発売は10月21日で価格はオープン。市場価格は、LCD-52MZW300が35万円前後、LCD-46MZW300が30万円前後、LCD-42MZW300が20万円前後と予想される。

サウンド/映像の強化で「映画館」の空間を目指した新MZW(写真はLCD-46MZW300)

MZWシリーズは、光沢コートのDIAMOND Panelや、高品位なサウンドなどを特徴とする、同社の液晶テレビの最上位機種。新モデルでは、「映画館の空間を家庭に実現する」ということを目指し、サウンド面、映像面での大幅な強化が行われている。まず、サウンド面では、大容量スピーカーボックスの採用。従来モデルのLCD-46MZW200では、ウーファーユニットのキャビネットは約400ccの容量となっていた。新モデルのLCD-46MZW300では、これを約10倍となる4100ccに拡大(LCD-52MZW300では5900cc)。使用されているユニットは、7cm径のウーファーが2本に、4cm径のツイーターが4本。音声出力は、ツイーターが10W×2のウーファーが10W×2。また、デジタル放送の伝送時の圧縮によって失われる音声成分を補間する新技術「DIATONE HD」も採用。空間情報補正、スペクトル回復処理、高域生成処理などが行われ、より自然なサウンドを実現している。もちろん、従来のMZWシリーズより搭載されているドルビーデジタルデコーダー、本体のスピーカーで5.1chサラウンドを再現する「DIATONEサラウンド5.1」などの機能も継承されている。

映像面では、新映像エンジン「DIAMOND Engine PRO IV」を採用。新エンジンの最大の特徴となっているのが、超解像度技術「DAIAMOND HD」だ。地上デジタル放送の映像は、1440×1080。その映像を1920×1080のパネルに表示する場合、一部が拡大表示され、ぼけが生じていた。これを補間するのがDAIAMOND HDで、解像度の足りない映像から、不足している部分を推定して自然な映像を生成するというもの。もちろん、地上デジタル放送だけでなく、アナログ放送や、DVDタイトルなどにも有効だ。また、パネルも「新DIAMOND Panel」に変更。従来は15,000:1だったダイナミックコントラストは、20,000:1に向上した。

大容量スピーカーボックスの採用により、テレビとは違うレベルの自然なサウンドに

超解像度技術のサンプル。左がDAIAMOND HDをオンにした状態で、右がオフにした状態