クラリオンは27日、「CRASVIA」シリーズのHDDナビ「NX809」を発表した。発売は6月上旬で価格は29万4,000円。

「交通情報提供サービス」を利用することで、VICSだけでは不可能な高精度なルート案内を実現する「NX809」

同製品は、外部コンテンツとの連携により、機能を強化するHDDナビ。日立製作所の「交通情報提供サービス」を利用することで、高精度なルート案内を実現している。同サービスは、VICS情報に加えて、センサー搭載車(プローブカー:センサーを搭載したタクシー)からの情報を収集し、これらを分析して渋滞予測を行うというシステム。タクシーの位置や走行状態などのデータを30秒単位で収集し、現在の渋滞の状況などを検知。さらに、今後の渋滞予測も行う。VICSのみではカバーされない幹線道路を外れた道でも、精度の高いルート案内が可能だ。現時点では、プローブ情報が提供されているのは東京23区内のみだが、タクシーだけでなく、このNX809を搭載した車もプローブカーとなるので、NX809が普及すれば、さらに広範囲で、精度の高いルート案内が可能になる。なお、同システムを利用するためには、Bluetoothに対応した携帯電話が必要となる。

また、同社の運営する地図コミュニティサイト「チズルとススム」との連携により、スポット情報などをSDメモリーカード経由で取り込むことも可能だ。

AV機能も充実している。フルセグの地デジチューナーを搭載しており、3アンテナ×4チューナーシステムも採用。さらに、昨年モデルに引き続きドルビーラボラトリーの開発したオーディオ技術、「DAEP」(カーオーディオで一般的な4chのスピーカーで、5.1chのサウンドを再現)の「ドルビーサラウンド・シネマエディション」も採用する。さらに、フロントスピーカーから遠い後部座席やサラウンドスピーカーから遠い前席でも、リアルな5.1chイメージを実現する。

搭載しているディスプレイは、7V型(800×480画素)。アンプの定格出力は17W×4。