アイファイジャパンは27日、同社が提供する無線LAN内蔵SD型カード「Eye-Fi」シリーズに、新たに動画に対応する「Eye-Fi Share Video 4GB」を追加し、同社オンラインストアおよびカメラ・PC系量販店で発売した。価格はオープンで、オンラインストアでの直販価格は9,980円。

Eye-Fi Incorporated プレジデント兼最高経営責任者 Jef Holove氏(左)とアイファイジャパン 代表取締役 田中大祐氏

Eye-Fiカードは、2008年12月に国内向けサービスを開始。mixiをはじめとした、オンラインサービスとのパートナーシップ、カメラメーカーとの連携を拡大させてきている。

今回発表されたEye-Fi Share Video 4GBでは、SDHCカードを採用。サーバーや本体ソフトウェアの改良などを施すことで、写真に加えて動画も無線LAN経由でPCや各種オンラインサービスにアップロード可能となった。送信先を個別設定することもできる。現在対応しているオンライン動画共有サービスは、「YouTube」と「Flickr」だが、今後もサービスの追加を積極的に進めていく予定だという。対応フォーマットは、mpg/mov/flv/wmv/avi/mp4(DCIMフォルダ内、2GB以下)。

「Eye-Fi Share Video 4GB」(初回限定パッケージ)。通常のSDカードに対して割高感のある価格設定とはなるが、「それに紐づくサービスを考慮して、どんな価値を見出せるか、ということ」(Holove氏)

また、複数のEye-Fiカードを1アカウントで管理することも可能(iPhoneも同様に管理可能)。周囲にないネットワークを予め設定することや、PCのみへの転送設定時でもEye-Fiサーバーを経由してPCに画像を取り込むことができる。さらに、共有サイトの詳細設定として、アルバム名、日付フォーマット、キーワードやタグ、YouTube等のサイトで投稿カテゴリーの指定をすることもできる。

Eye-Fiカード対応に特化したカメラも発売中。カシオの対応カメラ(※写真はEX-Z400)では、液晶モニターの左下に接続状況などのステータスを示すアイコンが表示される

mixiに対応するなど「日本のローカルサイトとのパートナーシップも拡大中です」(Holove氏)

Eye-Fi Incorporated プレジデント兼最高経営責任者 Jef Holove氏は、「デジタルイメージング業界は、従来の"キャプチャー+プリント"から"管理+共有"という時代にシフトしてきている」とアピール。Eye-Fiカードは、アップロードの時間削減や操作性向上などにより、「"管理+共有"をサポートするツール」を目指すとしていた。

なお、既に販売されている「Eye-Fi Share Card 2GB」は7,980円(オンラインストア直販価格)に値下げして販売される。