同日、二段に昇格した岩根忍女流二段

第2期 マイナビ女子オープンの挑戦者決定戦が9日、東京・将棋会館にて行われ、岩根忍女流初段(27)が中村真梨花女流二段(21)を94手で破った。岩根さんは同日付で女流二段に昇格。4月17日から始まる矢内理絵子初代女王(29)との五番勝負に挑む。

岩根さんは予選から順調に勝ちあがり、準決勝では大敵・清水市代女流王将(40)を破るなどした。挑戦者決定戦では、両者が得意とする相振り飛車となり、力のこもった熱戦を岩根さんが制した。

矢内女王とは過去3回対局しており、戦績は1勝2敗。第一局は4月17日、岡山県の倉敷市芸文館にて行われるが、第一局を終えた後に岩根さんが出産予定であることから、出産後また第二局以降を再開するという異例のタイトル戦となる。

マイナビ女子オープンは、2007年に将棋界としては15年ぶり5つ目のタイトル戦として創設された女流戦。優勝者には「女王」の称号が与えられ、優勝賞金は女流棋戦では最高額の500万円が授与される。主催は、毎日コミュニケーションズ、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会の三者。