パイオニアは14日、レーザーディスクプレーヤーの生産を今後4機種合計約3,000台をもって終了することを発表した。

最後のレーザーディスクプレーヤーになるであろう「DVL-919」(DVDとのコンパチ機)。98年10月に発売されている

レーザーディスクは光学式ディスクに記録されたアナログの映像/音声をレーザーピックアップで読み取るという仕組みで(のちに音声はデジタル方式も利用可能になった)、1981年に同社が発売した「LD-1000」が、国内モデル第1号のプレーヤー。1980年代半ばには、レーザーディスクプレーヤーと、AVアンプ(当時はドルビーデジタルではなく、ドルビーサラウンド)、ブラウン管タイプの大画面テレビなどが登場し、第1次ホームシアターブームが巻き起こったのを覚えていられる方もいるだろう。

同社では、生産終了の理由を「昨今のDVDやBD(ブルーレイディスク)などの新たなメディアが市場に定着する中、生産に必要な専用部品の調達が困難となったため」としている。なお、レーザーディスクプレーヤーのアフターサービスについては、各製品の生産終了後、8年間、補修用性能部品を保有するうえ、この期間が過ぎた後でも、部品在庫がある限り、修理を続けていくとのことだ。

今後の生産台数は、DVL-919、CLD-R5、DVK-900、DVL-K88の合計で約3,000台。同社によると、2008年のレーザーディスクプレーヤーの販売台数は約4,000台。このことから、2009年中には完売ということになるだろうとのことだ。ただし、現在、ソフトを所持しているユーザーが、予備機として購入に走った場合、予想よりも早く市場から姿を消すことになる可能性も否定できない。