世界9ヶ国の旅行者約2,700人を対象に行われた、海外旅行の人気度を表す「国際ブランド指数(CBI)」の2008年世界ランキングがこのほど、発表された。調査は、米国を拠点に世界16カ国でブランディングのコンサルティングを手がけるFutureBrandが実施した。

国際ブランド指数(CBI)総合トップ10

順位 国名
1位 オーストラリア
2位 カナダ
3位 アメリカ
4位 イタリア
5位 スイス
6位 フランス
7位 ニュージーランド
8位 イギリス
9位 日本
10位 スウェーデン

調査の結果、総合1位となったのはオーストラリアで、前年同様トップを維持。"住みたい国"部門で前年3位から1位になったほか、"アウトドアアクティビティ&スポーツ"、"海外出張と休暇を兼ねて訪れたい国"でも首位に立ち、日常生活と休暇のバランスの取れた国として人気を集めている姿が窺える。

一方、前年度2~4位に並んだ、アメリカ、イギリス、フランスは、それぞれ3位、8位、6位へとともにランクダウン。例年上位の常連である欧米3カ国は、軒並み順位を下げる結果となった。

これに対し、順位を上げたのは2位のカナダで、前年6位から大きく浮上。"家族で楽しめる国"、"ビジネスのしやすい国"で1位を獲得し、総合1位のオーストラリア同様、公私にバランスの取れた点が高い評価を得たようだ。そのほか、4位イタリア(前年5位)、5位スイス(同圏外)、7位ニュージーランド(同8位)、9位日本(同10位)、10位スウェーデン(同圏外)の5カ国もランクアップしている。また、今夏北京オリンピックが開催された中国は、前年78位から56位にランクアップしている。

分野別の評価項目で、日本がトップに立ったのは5部門。"ナイトライフ"が前年10位から1位に大躍進したほか、"ビジネスを始めたい国"、"ビジネス会議や展示会に最適な国"、"製品の品質"、"技術先進国"の部門でそれぞれ1位に選ばれている。

ナイトライフ部門

順位 国名
1位 日本
2位 ブラジル
3位 スペイン
4位 タイ
5位 アメリカ
6位 オーストラリア
7位 シンガポール
8位 オランダ
9位 イギリス
10位 フランス

そのほか日本がトップ10入りを果たしたのは、"伝統文化の継承"(2位)、"フード"(3位)、"アート&文化"(4位)、"海外出張とバカンスを兼ねて訪れたい国"(4位)、"ショッピング"(5位)、"過去1年間で印象に残った国"(5位)、"生活水準"(6位)、"もう一度訪れたい国"(8位)、"ビジネスのしやすい国"(9位)、"ビジネス相手"(10位)、"歴史"(10位)の11部門となった。