かつての花街の風情を残しつつも国際色豊かな神楽坂。夏目漱石をはじめとする作家や著名人ゆかりの地でもあり、ドラマの舞台ともなったこの街は、若い人からお年寄りまで、幅広い人気を誇っている。

こんなに大きなキャンパスに絵を描けるのはめったにないこと

この"伝統とモダンが交差する街"神楽坂を舞台にした文化祭「神楽坂まち飛びフェスタ2008」が10月18日から始まった。この祭りは、1999年に開催された「アートがまちに飛び出していき、まち全体がアートスペースになる企画~まちに飛び出した美術館」が、神楽坂ゆかりの伝統芸能などを盛り込みながら発展したもの。今年は第10回目となる。昨年は2週間の期間中、約1万人が訪れた。

メインイベントは、11月3日の12時から15時半まで開催される「坂にお絵描き」(雨天中止)。神楽坂の坂下から坂上まで、約700mのロール紙に自由に絵を描くという一大アート・パフォーマンスだ。大人も子どもも誰でも無料で参加ができる。絵の具や筆などはたくさん用意されているので、気軽に参加してみてはいかがだろうか。

また、昨年から始まった「神楽坂ギャルソンレース」も注目のイベント。フランス語教育を行ってきた暁星学園、日仏会館などフランス人に関わりの深い施設が近くにあるためか、神楽坂にはフランス人が多く、フランス風のカフェやレストランも点在している。このレースは、ギャルソン(ウェイター)がトレイに載せたグラスの水をこぼさないように、いかに早く運べるかを競うもので、本場でも同様のイベントが行われている。開催は10月26日の15時から16時(雨天中止)。コースは神楽坂上交差点から赤城神社入口信号手前となっている。

ギャルソンでなくても参加OK。優勝者を予想する投票も行われる

そのほか、「お座敷遊び入門講座」(10月25日)、「小唄in神楽坂」(10月25日)、きもの姿を美しく見せる「立ち居ふるまい教室」(11月1日)など伝統的な内容のイベントや、落語、音楽、伝統芸能、体験など、数多くの行事や催事が用意されている。残席がすでにわずかとなっているものも少なくないので、詳細については公式サイトにてご確認を。