Gnome標準のWebブラウザ「Epiphany」がエンジンをWebKitに一本化

    海上忍  [2008/04/02]

    Gnomeプロジェクトが、Webブラウザ「Epiphany」のHTMLレンダリングエンジンを、現在のGecko / WebKit併用からWebKitに一本化する方針を明らかにした。Gnomeの次期リリース「Gnome 2.24」では、HTMLレンダリングエンジンにWebKitのみを使用し、大幅に変更を施したEpiphanyの新バージョンが提供される予定。

    Epiphanyは、統合デスクトップ環境Gnome標準のWebブラウザ。GUIツールキットにはGTK+を使用、独自のユーザインターフェイスを備えるが、HTMLレンダリングエンジンにはMozillaプロジェクトの「Gecko」を採用、Mozilla / Firefoxとの互換性を備える。2007年9月リリースのGnome 2.20では、SafariやAdobe AIRでの採用が知られるHTMLレンダリングエンジン「WebKit」もサポート、2種のエンジンが併存する状況が続いていた。

    Geckoを放棄する理由としては、Gecko 1.8系のエンジンが2005年以来続くなどGeckoのリリースサイクルが長く、6ヶ月ごとに更新するGnomeと同期させにくいこと、GTKにMozillaの機能を組み込むAPI「GtkMozEmbed」の開発が長らく停滞していることなどが挙げられている。

    WebKitを採用した理由としては、Safari用コンポーネントを使用可能にするAPI「WebKit / GTK+」がGnomeにとって扱いやすいこと、HTML文書を利用するためのAPI (DOM) にアクセスする拡張プラグインを開発しやくなること、半年というGnomeのリリースサイクルにマッチさせやすいこと、などが挙げられている。

    なお、発表日が4月1日ということもあり、メーリングリストには真偽を怪しむ質問が寄せられたが、Gnome開発チームのメンバーから「ジョークではない」と発表を裏付けるメッセージが投稿されている。

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