米S3 Graphicsは15日(現地時間)、統合シェーダアーキテクチャを採用し、DirectX 10.1に対応したGPU新製品「Chrome 400」シリーズを発表した。富士通の65nmプロセスを採用した、デスクトップ/モバイル向けのGPU。製品のラインナップは明らかにされていないが、最初の出荷は2月後半にも開始される予定だという。

同社が新GPUを発表するのは、2005年11月の「Chrome S20」シリーズ以来、約2年3カ月ぶり。Chrome S20から比較すると、製造プロセスが90nmから65nmに進み、DirectXサポートは9.0から10.1に向上した。なおインタフェースはどちらもPCI Expressだが、Chrome 400は最新のPCI Express 2.0に対応している。

ビデオエンジン「ChromotionHD 2.0」の搭載により、Blu-ray/HD-DVD向けコンテンツの動画再生支援が可能。コーデックは、H.264、MPEG-2、MPEG-4、VC-1、WMV-HD、AVSに対応している。またディスプレイインタフェースは、VGA、デュアルリンクDVI、HDTV、HDMIに加え、最新の「DisplayPort」にも対応した。

そのほか、省電力技術「PowerWise」やマルチGPU技術「MultiChrome」なども備える。メモリインタフェースは64bitだが、コアクロック、対応メモリ、シェーダ数などの仕様は明らかになっていない。