WebKit開発チームは18日(米国時間)、新しいJavaScriptベンチマーク「SunSpider 0.9」を一般向けにリリースした。特定のプラットフォームには依存せず、WebブラウザなどJavaScriptの処理系があれば実行可能。

SunSpiderのテスト内容は、3Dレイトレーシングや暗号処理、文字列処理や各種演算処理など9カテゴリ / 26項目におよぶ。テスト対象にDOMやブラウザのAPIは含まれず、3Dオブジェクトの描画など環境に依存する要素は省略されているほか、各項目とも複数回実行されエラー範囲を測定するため、JavaScript処理系の性能を正確に測定することができる。

SunSpiderは、JavaScriptという言語のコア機能にターゲットして開発されたベンチマーク。ブラウザとコンソールいずれの環境でも実行でき、実行時に生じるタイムラグも考慮されるため、安定した計測が可能。開発者がブログへ投稿した記事には、既存のJavaScriptベンチマークを列挙したうえで、自分たちのニーズを満たすものが存在しなかったから、と開発の動機が説明されている。

新しいJavaScriptベンチマーク「SunSpider」