オンキヨーは30日、USBオーディオ「SE-U55SX」とアクティブスピーカー「GX-100HD」を発表した。発売は、SE-U55SXが11月6日、GX-100HDが11月下旬を予定している。価格はオープンで、推定市場価格は、SE-U55SXが1万9,800円前後、GX-100HDが2万9,800円前後。

インテリア性を重視したデザインの「SE-U55SX」

SE-U55SXは、SE-U55GXの後継モデルとなるUSBオーディオプロセッサ。従来モデル同様、デジタル×3(光×2/同軸×1)、アナログ×1の入力と、光デジタル×2/アナログ×1の出力を備え、デジタル/アナログの音楽データを、高精度に、使いやすい形式に入出力/コンバートすることが可能だ。USBオーディオではあるが、ACアダプタを接続して、PCレス環境でセレクタ的に使うこともできる。

新モデルでは、バーブラウン社製のDACを搭載することで、SN比を115dBにまでアップしているほか(従来機は110dB)、周波数偏差±10PPMという高精度なクロックジェネレータを内蔵することでジッターを低減、高品位な音質を実現しているという。もちろん、同社のピュアオーディオコンポーネントにも使用されているVLSCも採用。VLSCとは、DACからの信号と、基準となるベクトル発生器からの信号とを比較し、差分をフィードバックすることでDAコンバート時のパルス性ノイズを除去するという方式。ローパスフィルターによるノイズ除去よりも滑らかなアナログ音声を得ることができる。

「GX-100HD」。HDサウンドに対応

GX-100HDは、デジタルアンプを搭載したアクティブスピーカー。光/同軸のデジタル入力端子を備え、SE-U55SXからの24bit/96kHzの信号をダイレクトに受けることが可能だ。搭載されているユニットは、新開発された3cmリングツイーターと12cm A-OMFウーファー。リングツイーターは100kHzまでの高域再生を実現すると同時に、「放射状リブ配置」ホーンイコライザーの採用により、高次高調波歪みを低減している。ウーファーの12cm径というサイズは、WAVIOブランドとしては最大。これらの強力なユニットを支えるためのキャビネットも、15mm厚の重厚な木製へと変更されている。最大出力は15W×2。