ワコムが11月17日~18日にかけて東京・新宿で開催したリアルイベント「コネクテッド・インク東京2023」。会場では『Last Ink』というキーワードで、100年後の未来に思いを馳せる展示も行われていた。
■Last Inkとは?
北海道にて来年(2024年)1月20日~2月25日に開催される札幌国際芸術祭(SIAF)2024ではLAST SNOWがコンセプトとして掲げられている。そこで同芸術祭にイニシアティブ・パートナーとして参加するワコムでも『Last Ink』というコンセプトを掲げ、ユニークな取り組みを展開する予定だ。コネクテッド・インク東京2023では、そのプレ・バージョンが早くも披露された。
Last Inkでは、来場者に100年後の未来を想像させる。人と人を、そして過去・現在・未来を繋げてきたものは、人の”書く・描く”という行為の積み重ねにほかならない。そうした日々の暮らしの延長が、これから先の未来も形づくっていく――。ワコムでは、ブースを通じてそんなメッセージを発信していく。
たとえば『顔を描いて、描かれて、飾ろう』というコーナーがあった。ここでは文字通り、来場者同士で似顔絵を描きあう。具体的には、チェキ(インスタントカメラ)で撮られた誰か知らない人の写真を手渡されるので、色鉛筆を使って似顔絵を描いていく。また、来場者自身のチェキも誰かに手渡され、同じように誰かによって似顔絵が描かれる。出来た似顔絵は、次々に壁に貼り出される。こうして、知らない人との繋がりが自然と生み出される。
『未来にタイムスリップして驚いたこととは?』や、『未来で見つけた新しい動物とは?』といったお題を用意したコーナーもあった。ここではデジタルペンを使って、イラストや文字でお題に回答していく。出来た作品はスライドショーに組み込まれるので、次の来場者も閲覧できる。担当スタッフは「人は誰でも、ほかの人の絵に影響されるものです。前の人が描いたものを参考にする、というのも人と人が繋がるひとつの形ですね」と説明する。
このほかブースでは、協賛パートナーである企業や団体の最新製品が揃っており、自由に描き心地を試せるようになっていた。
ワコムでは、今回のブースで得られた反響や要望をフィードバックして、札幌国際芸術祭(SIAF)2024の展示に活かすと説明している。
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