マウスコンピューターはゲーミングPCブランド「G-Tune」から、ホワイトカラーを採用したミニタワー型ゲーミングPC「G-Tune DG-I5G6T(ホワイトカラーモデル) 」を発売開始した。

ゲーミングPCというと定番カラーはブラック。しかし本製品には目にも鮮やかなホワイトカラーのケースが採用され、一般的な部屋のインテリアにも馴染みやすいところが特徴だ。また強化ガラスサイドパネルを装備し、内部には青色LEDケースファンが搭載されており、ハイパフォーマンスを予感させる光で内部パーツを照らしてくれる。

  • 「G-Tune DG-I5G6T(ホワイトカラーモデル) 」22万6,800円~

今回は本製品の実機を借用したので、デザイン、使い勝手、メンテナンス性、拡張性、パフォーマンスについてじっくりとレビューしていこう。

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CPUはCore i5-13400F、グラフィックボードはGeForce RTX 4060 Tiを搭載

「G-Tune DG-I5G6T(ホワイトカラーモデル) 」はOSに「Windows 11 Home 64ビット」、CPUに「Intel Core i5-13400Fプロセッサー」(10コア[Pコア×6、Eコア×4]、16スレッド、最大4.60GHz、65W)、グラフィックボードに「NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti」(GDDR6 8GB)を採用。メモリは16GB(DDR5-4800 DIMM、8GB×2、最大64GB)、ストレージは500GB(M.2 PCIe Gen4 x4接続)を搭載している。

  • パッケージには本体、電源ケーブル、説明書類(製品仕様、ファーストステップガイド、サポートマニュアル、保証書)が同梱

インタフェースはUSB Type-C 3.2×1、USB Type-A 3.0×4、USB 2.0×2、HDMI×1、DisplayPort×3、マイク入力×2、ヘッドフォン×1、ライン入力×1、ライン出力×1を装備。無線通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5をサポートしている。

  • 本体前面と本体背面。本体前面はフラットな造形で、リビングなどに設置しても馴染みそうなデザインだ

  • 左側面には強化ガラスサイドパネルを装備

サイズは本体のみで約189×396×390mm、突起物を含んで約205×411×400mm。重量は約10.6kg。電源は80PLUS BRONZEの750Wユニットが標準搭載されている。

  • 内部には青色LEDケースファンが3基搭載されており、電源を入れるとパーツ類を美しく照らしてくれる

  • 右側面にはヘキサゴンを組み合わせたスマートな冷却口を装備。負圧により外部の空気を取り入れてくれる

マウスコンピューターの売りのひとつがカスタマイズの自由度。OSはWindows 11 Home/11 Pro/10 Pro、CPUはCore i5-13400F/Core i7-13700F/Core i9-13900F、CPUファンは9cm空冷/12cm空冷/120mm厚水冷/240mm長水冷、CPUグリスは標準/シルバー/ダイヤモンド/Thermal Grizzly Kryonaut、メモリは16GB/32GB/64GB、1stストレージは500GB~2TB、2ndストレージは「なし」/500GB~2TB(M.2 PCIe Gen4 x4接続)、HDDは「なし」/1~8TB、光学ドライブは「なし」/DVDスーパーマルチドライブ、電源は750W(80PLUS BRONZE)/750W(80PLUS GOLD)/850W(80PLUS GOLD)などを選択できる。

  • 本体上面にはなにもない。フィギュアなどを置いても映えそうだ

  • 本体下面にはメッシュシートが貼られている

  • メッシュシートは磁力で貼られているため、手軽に掃除可能だ

  • 本体前面上部にはマイク入力×1、ヘッドフォン×1、USB Type-A 3.0×2、HDMI×1を装備。その下には、オプションで取り付けられるDVDスーパーマルチドライブ用のスロットが用意されている

本製品はメンテナンス性、拡張性は高いが、内部パーツを交換するとメーカー保証が切れる可能性があるので、予算が許すのであれば目的に合わせて購入時にアップグレードしておこう。

  • 背面にはUSB 2.0×2、USB Type-C 3.2×1、USB Type-A 3.0×2、有線LAN(1000BASE-T)×2、マイク入力×1、ライン出力×1、ライン入力×1、HDMI×1、DisplayPort×3を用意

  • 前面のHDMI端子は、背面上部のHDMIケーブルをグラフィックボードのHDMI端子に挿入することで使用可能となる

内部空間に余裕があり、メンテナンス性、拡張性はグッド

「G-Tune DG-I5G6T(ホワイトカラーモデル) 」のケースはメンテナンス性良好。左側の強化ガラスサイドパネルは上部のボタンを押すだけでカンタンに開けられるし、底面のメッシュシートも磁力で固定されているだけなので、ケース全体をちょっと傾けるだけで取り外し可能。この状態でエアダスターなどを使ってチリやホコリを飛ばせば、内部空間をいつまでも綺麗に保てるわけだ。

  • 強化ガラスサイドパネルは上部のボタンを押すことでロックを解除可能

ミニタワー型のケースには、内部に梁などは設けられていないので、メモリ、ストレージ、グラフィックボードの換装は比較的容易。SSDに指が届かない場合には、いったんグラフィックボードをはずすとよいだろう。

  • ネジ留めなどはされてないのでいつでも素早く開閉できる。こまめにチリやホコリを掃除可能だ

  • ほとんどのケーブルは背面に回されており、エアフローは良好。見た目もスッキリとしている。内部を見せびらかしたくなるPCだ

  • マザーボードは「MouseComputer B760M」を搭載

  • CPUはCore i5-13400F、CPUファンは9cm空冷を標準で搭載。すぐ右に排気用ファンが配置されているので、CPUの熱気がすぐに排出される

なお将来的にグラフィックボードの換装を考えているのであれば、カスタマイズ購入時に大容量の電源ユニットにアップグレードしておこう。電源ユニットを交換する際には各種電源ケーブルの脱着作業が多く発生する。難易度がかなり高くなるのだ。

  • メモリースロットは2基用意。今回の貸出機には(8GB DDR-4800)が2枚装着されていた

  • ストレージはPCIe Gen4 x4接続 512GB SSD。(なおメモリ、ストレージは出荷時期により変更される可能性がある)

  • 本体上部手前には3.5インチHDDを装着可能なシャドウベイが用意されている

  • グラフィックボードは、「NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti」(GDDR6 8GB)を搭載する。消費電力は160Wだ

このケースは内部空間に余裕があるので、メンテナンス性、拡張性はいい。構造も比較的シンプルなので、中・上級者であればマザーボードを交換して末永く使えるはずだ。

  • グラフィックボードの下にはPCI Express x1が1基、PCI Express x16(PCI Express x4動作)が1基用意されている

  • 本体前面には吸気用ファンを2基装備。水冷CPUファンを選択した際には、ここにラジエーターが装着される

  • 右側面はネジ2本をはずすことで開けられる

  • 電源ユニットは本体上部に搭載。金属製の隔壁でマザーボード側の空間と仕切られており、電源ユニットの熱が伝わりにくい設計だ

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CINEBENCH R23.000のCPU(Multi Core)は14121ptsを記録

最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回はCPUベンチマーク「CINEBENCH R23.000」、3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark v2.26.8125」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」、総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.1.2636」を実施している。

CINEBENCH R23.000(単位:pts)
CPU(Multi Core) 14121
CPU(Single Core) 1749
3DMark v2.26.8125
Time Spy 13219
Fire Strike 25632
Wild Life 84559
Port Royal 7974
CrystalDiskMark 8.0.4(単位:MB/s)
1M Q8T1 シーケンシャルリード 4298.406
1M Q8T1 シーケンシャルライト 1822.157
1M Q1T1 シーケンシャルリード 2368.818
1M Q1T1 シーケンシャルライト 1690.242
4K Q32T1 ランダムリ-ド 1690.242
1M Q1T1 シーケンシャルライト 611.93
4K Q32T1 ランダムライト 507.842
4K Q1T1 ランダムリ-ド 78.201
4K Q1T1 ランダムライト 288.383
PCMark 10 v2.1.2636
総合 7560
Essentials 10319
Productivity 9619
Digital Content Creation 11815

まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23.000」のCPU(Multi Core)は14121pts、CPU(Single Core)は1749ptsを記録している。10コア、16スレッドのCore i5-13400Fを搭載しているだけに、マルチスレッド処理が生かされるクリエイティブ系アプリで高いパフォーマンスを発揮できる。

3Dグラフィックス性能については、「3DMark v2.26.8125」のTime Spyは13219、Fire Strikeは25632、Wild Lifeは84559、Port Royalは7974となった。ちなみに3DMarkの推定ゲームパフォーマンスでは「Apex Legends」(1080p Ultra)で140fps以上と示されている。GeForce RTX 4060 Tiを搭載した本製品は、フルHD解像度であれば多くのゲームをハイフレームレートでプレイできる3Dグラフィックス性能を備えている。

ストレージ速度については、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で4298.406MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で1822.157MB/sというスコアを記録している。もしこれ以上のパフォーマンスが必要であれば、カスタマイズ購入時にサムスン製「PM9A1」を選択しよう。

総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.1.2636」は、総合は7560、Essentialsは10319、Productivityは9619、Digital Content Creationは11815となった。PCMark 10の指標のひとつ「Premium gaming PC(2020)」の総合が7163なので、本製品はその約106%相当のスコアを記録したことになる。

部屋のインテリアとの馴染みを大事にしたい人にピッタリ

「G-Tune DG-I5G6T(ホワイトカラーモデル) 」最大の売りは、いい意味でゲーミングPCらしからぬホワイトカラー。一般的な部屋に馴染むカラーなので、リビングのテレビの横に置いても実にしっくりと来る。

また、白統一でトータルコーディネートしたい方には、「白セットモデル」がオススメ。「白セットモデル」のディスプレイ「G-MASTER GB2470HSU-W5」であれば、PCのシステム全体をホワイトカラーで統一できるので、さらにスタイリッシュ度も増しそうだ。ぜひ、キーボード、マウスもホワイトカラーを選びたいところだ。

  • 撮影時のディスプレイは「G-MASTER GB2470HSU-5」を使用しています

ゲームを家庭用ゲーム機よりハイパフォーマンスなゲーミングPCで遊びたいけど、「いかにもなブラックカラーは部屋に似合わない……」と躊躇していた方には、今回の「G-Tune DG-I5G6T(ホワイトカラーモデル) 」はピッタリな1台と言えよう。

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■主なスペック

製品名 G-Tune DG-I5G6T(ホワイトカラーモデル)
CPU Intel Core i5-13400Fプロセッサー(10コア[Pコア×6、Eコア×4]、16スレッド、最大4.60GHz、65W)
メモリ 16GB DDR5-4800 DIMM(8GB×2、最大64GB)
SSD 500GB(M.2 PCIe Gen4 x4接続)
HDD オプション
チップセット Intel B760
マザーボード MouseComputer B760M
光学ドライブ オプション
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti(GDDR6 8GB)
OS Windows 11 Home 64ビット
LAN 有線LAN(背面×1、1000BASE-T)
インタフェース USB Type-C 3.2(背面×1)
USB Type-A 3.0(背面×2、前面×2)
USB 2.0(背面×2)、
HDMI(背面×1)、DisplayPort(背面×3)
マイク入力(背面×1、前面×1)、ヘッドフォン(前面×1)
ライン入力(背面×1)、ライン出力(背面×1)
サイズ 本体:約189×396×390mm、突起物含む:約205×411×400mm
重量 約10.6kg

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