マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」では、大きく分けて4つのシリーズが展開されている。その中でも、フラグシップに位置付けられているのが、「MASTERPIECE」シリーズだ。このたび、この「MASTERPIECE」がフルモデルチェンジを果たし、ケースが一新された。さっそく、新しい「MASTERPIECE」を確認していこう。

フルモデルチェンジしたG-Tuneのフラグシップ「MASTERPIECE i1610SA1

強化ガラスを採用した美しいフロントパネル

G-Tuneのラインナップの中でも、フラグシップと呼ばれる「MASTERPIECE」が、モデルチェンジを果たし、新デザインケースが導入された。最大の特徴は、フロントパネルに強化ガラスを使用していることだ。イメージカラーであるレッドとブラックの組み合わせはそのままなので、強化ガラスのインパクトはありつつも、しっかりとG-Tuneシリーズであることを印象付けるデザインとなっている。特殊な強化ガラスを使用しているため、ガラスとはいえど強度は十分。また埃や汚れも目立たず、それほどメンテナンスに気を使わずとも、美しい光沢感を保てるだろう。

強化ガラスで作られた美しいフロントパネル。キズも埃も付きにくく、光沢による反射をきれいなまま使うことができる

フロントパネル右側の赤いラインも、デザインを引き立てている。この部分はヘアライン加工が施されたアルミ素材が採用されており、電源ボタンやLED、USB 3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力、USB 2.0×2が並ぶ。さらに下に行くと、スロットイン型の薄型光学ドライブスロットも装備。オープン5インチベイこそ存在しないが、本体フロントパネルと一体化したデザインのDVDスーパーマルチドライブを搭載している。

フロントパネル右側にある金属製の赤いラインには、電源ボタン、LED、USB 3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力、USB 2.0×2を搭載

フロントパネルの赤いラインの下部には、スロットイン型の薄型光学ドライブスロットを用意。試用機ではDVDスーパーマルチドライブを搭載していた

重厚な大型ケースとそれを支える大型スタンド

ケース全体のサイズ感はフルタワーといっても過言ではなく、スチールフレームは1.2mmもの厚さがあり、非常に堅牢な作りだ。電源ユニットを搭載する専用エリアがケース上部に設けられており、CPUやグラフィックスカードなどの熱源から電源を切り離す役割を担っている。底面から背面というエアフローを構築しているため、天板には通気口やファンの取り付け穴はない。

強化ガラスや重厚なスチールを採用しているため本機の重量はかなり重い。この重量を支えるのが、底面に取り付けられた大型スタンドだ。底面全体を吸気口として利用しているため、大型スタンドはスムーズなエアフロー構築にも役立っている。スタンドの間には防じんフィルターが取り付けられており、サイドにスライドさせることで脱着が行える。

ケース背面の様子。電源ユニットはマザーボードの専用エリアにタテに設置されている。つまり、吸気は底面から行うことになる

ケース底面の様子。全体の重量を安定して支えられるラバーインシュレータ付きの大型スタンドと、大口径の吸気口、脱着可能な防じんフィルターを備える

本体左側面の様子。右側面も同じデザインだ。なお、BTOカスタマイズによってガラスサイドパネルを選択することもできる

バックパネルのI/Oは、PS/2ポート、USB 3.0×4、ギガビットLAN、USB 2.0×2、HDオーディオという構成。このほか、CPU内蔵グラフィックス出力用としてVGA、DVI、DisplayPortを備えるが、映像出力用として別途グラフィックスカードが搭載されているため、端子にはカバーが取り付けられている。

ケース背面、バックパネル周辺の様子。端子として、PS/2ポート、USB 3.0×4、ギガビットLAN、USB 2.0×2、HDオーディオが搭載されている