本記事をご覧になっているゲーム好きの皆さん、いきなりだが質問させてほしい。普段、ゲームをするときのディスプレイは何を使ってる? ……どんなゲームかにもよるが、プレイステーション4やWii Uといった据え置き機であれば、ほとんどの人が使っているのは「テレビ」ではないだろうか。

「RL2460HT」

え? 何を当たり前のことを聞くのかって? たしかに筆者もこれまで、「据え置き機で遊ぶなら当然テレビで」と思い込んでいたクチである。しかし、本当にテレビでいいのだろうか。テレビはいわば、映像全般を見るために作られた汎用機。それではゲームを100%楽しめているとはいえないだろう。

そんなことを思ったのには理由がある。今回、マイナビニュースからディスプレイが届いたのだ。ベンキューのゲーミングディスプレイ「RL2460HT」(価格はオープンで、店頭予想価格は27,800円前後)である。

ゲーミングディスプレイというネーミングで、なんとなく想像がつくかと思うが、このディスプレイはゲームプレイに最適な機能を備えていることを売りにしている製品なのだ。なんと、アメリカ最強とも名高いプロゲーマー、ジャスティン・ウォン氏が監修している。数年前にウメハラ氏と対戦した際の実況のセリフ「レッツゴージャスティン!」はあまりにも有名だ(本人が言ったわけではないが……)。そんなジャスティン氏が監修しているのだから、これは期待が持てるというものだ。

スペックから紹介すると、解像度は1,920×1,080のフルハイビジョン。眼にやさしいフリッカーフリーバックライトや暗い場面の視認性を高めるBlack eQualizer機能などを搭載しており、ベンキュー独自の高速応答テクノロジー「AMA(Advanced Motion Accelerator)」も採用している。

……と一気にまくし立ててしまったが、言葉で説明されてもわからないと思うし、筆者自身書いていてよくわかっていない。やはり百聞は一見にしかず。さっそく「RL2460HT」を使ってみることにしよう。

対戦ゲームで勝ちにこだわる人にオススメ

まずは見た目。普通のディスプレイで、価格の割に質感は悪くない。指紋が目立たないマットな手触りも好みだ。ディスプレイサイズは24インチ。解像度は先述の通り、1,920×1,080でノングレア(非光沢)のTN型液晶パネルを採用している。

ゲーミングディスプレイ「RL2460HT」。見た目は普通のディスプレイだ

ユニークなのはHDMIパススルー出力を搭載している点。これにより、家庭用ゲーム機と接続した場合でも、HDMI出力端子の先にビデオキャプチャデバイスを接続すれば遅延を気にせずゲームプレイを録画できるというわけだ。まさにゲーマーのために作られたディスプレイなのである。

背面。高さ調整もできる

スタンド部分にはスタイリッシュな赤いラインが

これだけでも飛びつく人がいそうだが、「RL2460HT」が本領発揮するのはここから。ディスプレイの右下に並んだボタンにご注目いただきたい。

……とその前に、ディスプレイを入れ替えた際、HDMIケーブルで接続したにもかかわらず「ケーブルが接続されていません」というエラーメッセージがディスプレイに出てしまう現象が起きたので、念のため解決策を示しておこう。これは故障ではなく、「RL2460HT」側の入力モードがHDMIにセットされていないために出るメッセージだ。

「RL2460HT」の右横には電源ボタンの上に5つのボタンがあるので、いずれかを押して入力モード変更のメニューを表示させ、ここから現在の入力方式を選ぼう。これで認識される。

入力メニューから入力方法を選択すればOK

これこそが「RL2460HT」のキモとなる機能なのだ。5つのボタンのどれかを押すと、「入力」「Black eQualizer」「画像モード」「メニュー」「終了」という5つのメニューがひょいっと出現する。

5つのメニュー

この5項目がそれぞれ5つのボタンに対応している。試しに「画像モード」を選択してみよう。

画像モード

「標準」「動画」「写真」「sRGB」「エコ」……といったメニューが出てきた。もうおわかりだろう。この「画像モード」を選ぶと、それぞれを鑑賞するのに最適な設定にディスプレイを調整してくれるのだ。今回はすべてを細かく紹介することはしないが、モードによってかなり色味やシャープネスのかかり方が違うのが面白かった。

各モードは、「メニュー」からさらに細かくパラメータを調整することもできる