「PS Vita」とは特に好相性。コストパフォーマンスの面でも有利

「アタッチWiFi」との取り合わせで、とりわけ相性がよいと感じたのは携帯ゲーム機だ。中でも先日発売された「PS Vita」は、大きなタッチパネル画面でWebを閲覧するなど、スマートフォンのように使うこともできるので、従来型ケータイとの2台持ちには最適だろう。

「PS Vita」を「アタッチWiFi」に接続するには、「設定」-「ネットワーク」の「Wi-Fi設定」から接続設定を行えばよい。これで「PS Store」の利用のほか、ゲームソフトの通信プレイなどをどこでも利用できるようになる。

「PS Vita」の「設定」をタップし、「ネットワーク」-「Wi-Fi設定」から接続設定を行うと、「PS Vita」のWi-Fiモデルでも「アタッチWiFi」経由でネットワークサービスを利用できる

  

「PS Vita」で「アタッチWiFi」を活用することには、費用対効果の面でもメリットが大きい。「PS Vita」には3G/Wi-Fiモデルもあり、NTTドコモの3G回線を利用できるデータプランも用意されているが、この使い勝手がいまひとつよくない。たとえば「プリペイドデータプラン 100h」の場合、4,980円で180日間の利用可能期間が設定されているが、その期間内で実際に通信できるのは103時間までで、うち100時間は通信速度が下り128kbpsに制限されている。仮に1日あたり2時間ずつ3G通信を利用するとして、51日で使い切ってしまう計算になり、また4,980円を支払って契約を更新しなければならない。

これに対して「アタッチWiFi」は、通信時間に制限がなく、月額1,575円の定額料金で何時間でも使えるので、「PS Vita」を外出先でもヘビーに使いたいユーザーにはむしろ好都合だ。月あたりの累積データ通信量が1GBを超えると通信速度が128kbpsに制限されてしまうため、ゲームソフトや動画のダウンロード購入には向かないが、数10MB程度の追加コンテンツや通信プレイなどで使うなら、月に1GBの容量で十分収まるだろう。

すでにauケータイを所持している方なら、「PS Vita」の3G/Wi-Fiモデルで「プリペイドデータプラン」を使うよりも、「アタッチWiFi」に加入してWi-Fiモデルを使った方が実用性もコストパフォーマンスも高いはず。試しに20MBの追加コンテンツを購入してみたが、3分ほどでダウンロードが完了した

「アタッチWiFi」ではauのパケット上限額が10,395円にならない!?

「アタッチWiFi」では、ソニーストアに月額1,575円を別途支払うとはいえ、なぜauのパケット定額が4,410円のままで済むのか、不思議に思う向きもあるだろう。たとえばダブル定額に加入していて、そのauケータイ上でEZwebやEメールを使う分には4,410円の上限額が適用されるが、外部機器を接続して3G回線を使った場合、本来なら「モバイルパソコン/PDA/カーナビ等の接続」と見なされ、上限額は10,395円に跳ね上がるはずだ。ところが、「アタッチWiFi」に限っては、4,410円で済んでしまう。この料金体系を実現するため、「アタッチWiFi」では月あたり1GBの容量制限と、それ以降の128kbps速度制限を設けているほか、1年間の契約を前提にしているのだ。

auで販売されている「NEX-fi」の紹介ページ。製品の仕様はソニー版と同じだが、通信の料金体系が異なる

実は、au自身も「NEX-fi」を8,400円(auオンラインショップの場合)で販売しており、機器自体の仕様は「アタッチWiFi」で用いる「NEX-fi/S」とまったく同じものだ。auの「NEX-fi」を購入してテザリングを利用する場合には、容量制限や速度制限がかからず、1年縛りもないので違約金なしにいつでも止められるが、パケット定額の上限額は「モバイルパソコン/PDA/カーナビ等の接続」の10,395円が適用される。「アタッチWiFi」は、ある意味そのライト版とも取れるが、単に手頃な料金で利用しやすくしただけでなく、実用に足りうる容量と速度はしっかり確保して、バランスのよいサービスにまとめたところがポイントだ。昨今のケータイ市場はすっかりスマートフォン一色だが、仕事上の理由で従来型のケータイを使わざるを得ない人、あるいはあえてスマートフォンに変えたくないという人も相当数いるはずで、そうしたユーザーにもリーズナブルなテザリング環境を提供できる点は評価できる。今回試用した限りでは、実効通信速度も予想以上に速くて快適だったうえ、何よりカバーエリアが広いauの3G回線を使えることが心強い。「アタッチWiFi」なら、いつもモバイルノートPCを持ち歩くビジネスユーザーはもとより、携帯ゲーム機を持ち出してアクティブにプレイしたいホビーユーザーまで、幅広く活用できそうだ。(本文:星紀明)

(マイナビニュース広告企画)

ソニーストア

[PR]提供: