ケースだけで実に59種類! 電源やマザーボードの種類も豊富で目移り必至

ここで一例として見ている「Storm Metaphor」には、倍率ロックフリー版のCore i7-2600K(3.40GHz)やNVIDIA GeForce GTX550 Ti(1GB)などが採用されており、標準構成での価格は86,940円(税込み、1月中旬時点)。これといって弱点らしい弱点も見当たらず、このまま注文してもよさそうな製品だが、ここからのカスタマイズこそがストームの真骨頂だ。

カスタマイズメニューへ遷移するには、各製品の詳細画面で「お見積り・ご注文はこちらから」をクリックするが、そこに現れる選択肢の多さには目を見張るものがある。まずケースから選び直せるが、この「Storm Metaphor」の場合、実に59種類ものバリエーションが用意されている。

ベースとする製品が決まったら「お見積り・ご注文はこちらから」をクリック

この画面で各パーツの構成を変更できるが、最初の「ケース」だけで59種類も出てくる。現在選択されているものに対して、変更した場合の価格差もそれぞれに示されている

ケースについては、搭載ファンのサイズや個数、「静音」や「側面透明窓」といった特色は書かれているものの、それぞれの外観や詳細情報をここで閲覧することはできないので、ブラウザで別タブを開き、ケースメーカーのサイトも参照しながら選ぶといいだろう。

続いて「電源」を選択できるが、こちらも27種類と豊富だ。いずれも名の知れたメーカーの製品ばかりだが、電源の善し悪しがPC全体の安定性を左右するうえ、消費電力の無駄を省くことにもつながるので、個人的には優先的に予算を回して高品位なものを選びたい。

電源の種類も実に豊富。直交変換効率の高さで選ぶなら、できれば「80PLUS GOLD」以上の認証を取得したものが理想。やや値は張るが、毎月の電気料金で明らかに差が付くので、長い目で見れば十分に元は取れる

次に「OS」だが、「ストーム」のデスクトップPCには基本価格にOSが含まれていないことに留意したい。パッケージ版のOSを所持しているなら「無し」のままでもかまわないが、そうでない場合はここでOSを選択しておく必要がある。もちろん、OSを選択のうえで購入した場合には、注文したPCにインストールした状態で出荷される(DSP版のディスクも付属する)。価格は、Windows 7 Home Premiumを選択した場合で11,445円増し、Professionalの場合は15,645円増しとなる。(価格は1月中旬時点)

「ストーム」の製品は、基本価格の中にOSが含まれていないので、ここで選択したエディションによって価格が変わる。特に理由がない限り、大容量メモリをフルに生かせる64Bit版がオススメ

CPUやグラフィックボードの種類も豊富

さらに下がっていくと「CPU」や「CPUクーラー」を選べる。この「Storm Metaphor」では、インテルのLGA1155対応のCPUから選べるが、上はCore i7-2700K(3.50GHz)から下はCeleron G440(1.60GHz)まで取り揃えている。ここで選択したCPUに合わせて、次のCPUクーラーで最適と思われる組み合わせを考えるとよいだろう。たとえば、倍率ロックフリー版のCPUでオーバークロックを狙うなら、CPUクーラーには冷却性能が高い大型ヒートシンクの空冷式か水冷式を選んでおきたい。

続く「M/B」はマザーボードの略で、ASRockが5種、ASUSが4種、BIOSTARとECSが各1種用意されている。自分でパーツを換装する際、もっとも難儀するのがマザーボードで、CPUやメモリ、ボード上への配線をすべて外さなくてはならなくなる。後々後悔しなくて済むように、ここは各マザーボードの特性を考慮しながらじっくり選びたい。

ユニークなのは次の「MEMORY」(メモリ)で、単にメモリモジュールの仕様と容量で選ぶだけではなく、“高品質メモリ”としてメモリベンダーがわかるモジュールも別途用意していることだ。このあたりは、さすがメモリ商社発祥のBTO通販だけのことはある。欲をいえば、メモリチップ自体の製造プロセスやタイプまで明記されていると理想的だ。

CPUも、倍率ロックフリー版、低電圧版、廉価版など、豊富な選択肢の中から用途に応じて選べる

ベンダーやチップメーカーがわからないメモリだけでなく、マイクロン純正とサムスン純正のメモリモジュールも選択できることが大きな特徴

次の「VGA」(グラフィックボード)は、GeForce系とRADEON系のそれぞれでローエンドからハイエンドまでを取り揃えている。主に3DCGやCADなどの用途に用いられるNVIDIA Quadroシリーズがあったり、先日登場したばかりのRadeon HD 7970が早くもラインナップに加わっていたりと、品揃えは圧巻。

ここから先は、SSDやHDDなどのストレージ、DVDやBDの光学ドライブ、カードリーダーやサウンドボードを選べる。RAID設定やパーティション設定も指定でき、しかも無料なので積極的に活用したい。さらに、オプションとして5インチベイにファンコントローラーを搭載したり、ケース内部のドレスアップパーツ(対象ケースのみ)まで選べたりするのは興味深い。