ソフト名 | GSFinder+ | |
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作者 | M.Toda氏 | |
区分 | フリーウェア | |
動作確認機種(※) | W-ZERO3 W-ZERO3 [es] EM・ONE |
ソフト名 | GSFinder+for WM5 | |
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作者 | かわ。氏 | |
区分 | フリーウェア | |
動作確認機種(※) | W-ZERO3 W-ZERO3 [es] EM・ONE |
※:記事執筆時点における確認結果であり、これらの製品ですべての機能が確実に動作することを保証するものではありません。また、ここに挙げた以外のWindows Mobile搭載製品でも動作する場合があります。
(前回より続く)
機能と特徴
起動するとまず、「ファイルエクスプローラ」と同様のファイル一覧が表示される。このまま使い始めても構わないが、フォルダ表示画面を同時に表示させておいた方が、操作する上で何かと便利かもしれない。メニューの「表示」→「フォルダ表示」で表示されるようになる。
同じく「表示」メニューから「表示形式」を選択して、自分の好みの表示形式にしておくといいだろう。アイコン表示でも構わないが、より多くのファイルをスムーズに扱いたいならば、「詳細」もしくは「詳細(行選択)」にしておくといい。
一気に複数のファイルを選択したいケースでは、メニューの「編集」から「SHIFTキーをON」または「CTRLキーをON」をチェックするとよい。「SHIFTキーをON」の場合は連続したファイルを、「CTRLキーをON」では飛び石で選択できるので、状況に応じて使い分けるといいだろう。この操作は「GSFinder+for WM5」ではサポートされていないので、注意が必要だ。
タップ&ホールド時に表示されるメニューが豊富なのも、使い勝手向上の点から嬉しい機能である。特に「ショートカット」の作成が簡易に可能な点は優れている。「送る」メニューの内容が強化され、ショートカットだけでなく、ファイルの圧縮や展開も気軽に行えるようになっているのも嬉しい。
ファイルの圧縮および展開に使われる「UnLHA.dll」「UnZip.dll」が同梱されているため、これ一本でファイルの圧縮や展開が可能な点も、手間要らずと気軽さの点から非常に利便性が高い。Windows Mobile端末単体でアプリケーションのダウンロードからインストールまでをこなしたい場合などには、「GSFinder+for WM5」を入れておくと、特に困ることは無いだろう。
なお、ファイルの圧縮時に利用する形式(LHAもしくはZIP)は、あらかじめオプションメニューの「圧縮/解凍」タブから設定しておこう。同じ設定画面から標準の解凍先も指定できるので、これも併せて指定しておきたい。
「GSFinder+」シリーズならば、Windowsネットワーク上の共有フォルダへアクセスすることも可能だ。LANに接続して利用するNAS(Network Area Storage)も一般に普及してきつつあるが、Windowsのファイル共有機能に対応していればそれらへも問題なく接続が可能である。もう少しマニアックな話をすると、こうしたNASではLinuxが動作しており、Sambaと呼ばれるソフトウェアを介してWindowsネットワークと接続されているので、一般的なLinuxとも「Samba経由」であれば、「GSFinder+」シリーズからの接続が可能である。
メニューの「ツール」→「ネットワークフォルダの割り当て」から、共有フォルダへの接続が可能である。Windows Mobile端末へ動画や音楽のファイルをコピーしたいときなどに、特に威力を発揮するだろう。なお、言うまでもないだろうが、この機能は「無線ないしは有線LAN経由で、Windows Mobile端末をLANに参加させている状態」でないとあまり意味はない。
使い込むほどに、愛され続けている理由を実感する、完成度の高いアプリケーション
Windows Mobile端末を使っていく上で、ファイラーは決して「必須」のアプリケーションではない。ファイルやフォルダの存在をさほど意識しなくとも、利用していく上で致命的な不自由さに見舞われることは、実はそれほど多くはないのだ。へヴィユーザはともかくとして、ライト層ならばなおさらである。
しかし、それでも「GSFinder+」シリーズはやはり、必携のアプリケーションだといっていいだろう。必要な機能をコンパクトに、使いやすく取りまとめ、高い操作性と安定性、利便性を兼ね備えるこのアプリケーションは、単なるファイラーではなく、むしろOSに標準添付してもいいくらいのユーティリティソフトに育っている。
Windows Mobile端末と長く付き合っていくことを考えるなら、ぜひ、導入を検討してほしい。