「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

Windows 7からWindows 10に移行したユーザーにとって、デスクトップは違和感を覚える箇所が少なくない。例えばWindows XP時代のクイックランチャー(クイック起動ツールバー)に長く利便性を感じてきたユーザーも多いはず。今回はWindows 10でクイックランチャーを使用可能にするTipsを紹介する。

Quick Launchフォルダーを新規ツールバーとして作成

クイックランチャー機能を最初に搭載したのは、Windows 98だ。長年ワンクリックでアプリケーションを起動する機能として提供され続けてきたが、Windows 7以降はタスクバーにボタンをピン留めする機能が加わり、基本的には廃止された。

Windowsを使い続けてきている読者諸氏なら知っている方も多いとと思うが、Windows 7やWindows 8.xでも簡単な方法でクイックランチャーを復活できる。その仕組みはWindows 10も同じだ。

タスクバーの何もないところを右クリック/長押しし、「タスクバーを固定する」をクリック/タップしてチェックを外す。続いて「ツールバー」→「新規ツールバー」と順にクリック/タップ

クイックランチャーのフォルダーは「%APPDATA%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch」だ。以前のWindowsと同じフォルダーに残されているため、新規ツールバーを作成し、Quick Launchフォルダーを参照すればよい。

コモンダイアログが現れたら、「%APPDATA%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch」と入力し、「フォルダーの選択」ボタンをクリック/タップ

後は、タスクバーのコンテキストメニューから表示項目やアイコンサイズを変更すれば使えるようになる。

「Quick Launch」の左側にあるセパレーターを左方向へドラッグし、適度な場所でドロップ

「Quick Launch」を右クリック/長押しし、「ボタン名の表示」「タイトルの表示」両者をクリック/タップ

さらに「Quick Launch」を右クリック/長押しし、「表示」→「大きなアイコン」と順にクリック/タップ

項目名(=ショートカットファイル名)や、登録したボタンを整理する場合もあるだろう。その際は「ファイル名を指定して実行」やエクスプローラーのアドレスバーに、「shell:quick launch」を入力すれば簡単にアクセスできる。

クイックランチャーの領域に実行ファイルなどをドラッグ&ドロップすれば、クイックランチャーのフォルダーにショートカットファイルを作成できる

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「shell:quick launch」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップすれば、クイックランチャーのフォルダーが開く

阿久津良和(Cactus)