「金環日食はもう拝めないが、俺の美顔は見放題」(佐藤ポン語録より)

ストックフォトサイトでは、金環日食の写真が大量に登録されているが、やはり私の写真が最高

すでに大部分の日本人は忘れているかもしれない2012年5月21日の「金環日食」だが、私と日食の魂のコラボレーションはまだ継続中である。前回報告した通り、私が撮影した写真は、iStockphotoとfotoliaへは提出できなかった。そう、解像度不足せいである。心の広いPIXTAだけは、私の写真を受け入れてくれるに違いないと確信しつつ審査に提出。結果はもちろん2枚とも「販売開始」だった。当然である。

しかし、提出した写真は元のデータを大幅にトリミングしているため、長辺が約1,000ピクセルしかない。これで販売できるサイズは「M」までで、最高額で売れたとしても1,575円。Web上での使用なら問題なさそうだが、印刷物となると小さなスペースでしか使えない。これだとすべての購買者にアピールできる写真素材とは言えない。まあ、Webデザイナーに飛ぶように売れるから、特に問題はないだろう。

「前回書き忘れた事を、今回堂々と記載するのが俺の流儀」(佐藤ポン語録より)

そうそう、金環日食撮影時の詳細なデータを前回ほとんど記載していなかったため、マイナビニュースの粘着系編集者に「最低限の情報は原稿に盛り込んでください」などと、ネチネチと不可解な注意をされた。私的には、「秋葉原に行った→最高の写真を撮った→最高の写真が撮れた」という簡素な流れで、文章としても完璧だと確信していたのだが、一応、ここで、どのような装備で撮影したのかを記載しておきたい。

撮影は、キヤノンのEOS5D Mk2に70-200/f4のレンズを取り付け敢行。これに光を弱めるNDフィルター(ND400)を2枚重ねてレンズ先端に取り付けた。この装備だと、地球から約1億5千万キロメートル離れている太陽を撮影するには望遠が非力である。EOS5D Mk2の本来のスペックは長辺5,616ピクセルなのに、たかだか200mmのレンズで撮影した写真から太陽の部分だけを切り出したので、写真が最大1,000ピクセルになったという訳だ。

元の撮影データとトリミングした画像の比較。撮影したままの状態だと黒い部分が多いため、登録しても審査で落とされるだろう

「日食」で登録されている枚数を調べると、iStockphotoは約140枚、PIXTAは約590枚、fotoliaは約2,500枚。各社とも大量にアップロードされているが、私の写真は売れるはずだ

「俺が従うのは、俺の欲望だけ」(佐藤ポン語録より)

次回、私の写真がまた売れて、きっと良い報告ができるはずだ。そうそう、前回、次回から各ストックフォトサイトの売上累計金額を毎回公表していくと書いたが、よく考えたら計算が非常にめんどくさいし、多忙な私にはふさわしくない行為だと思った。このような判断から、またも担当編集者には相談も連絡もしないで、中止を決定。次回以降、計算も楽なので売上金額ではなく、ストックフォトにおける私の収入金額を公表していきたい。このように約束やルールを自由に破りつつ、長者を目指していきたい。