【コラム】

Mac Fan ハードウェアレビュー

37 外付けハードディスク「My Book Studio Edition」

    大塚康一  [2009/04/19]

    高速でMacとの相性が良い、大容量外付けハードディスク
    【 2008年9月号掲載】



    スペック

    [発売元] ウエスタンデジタルジャパン [価格] オープンプライス [実勢価格] 1TB:5万円前後、500GB:2万4,000円前後 [OS] Mac OS X 10.4.8以上 [インタフェース] FireWire 800/400、USB2.0 [サイズ/重量] W54×D137×H166mm/1.17kg [備考] 容量:1TB/500GB [掲載号] 「Mac Fan」2008年9月号

    OVERVIEW

    ウエスタンデジタルのハードディスクドライブ(以下、HDD)といえば、内蔵型が思い浮かぶ。しかし、海外では以前から外付け型も発売されており、デザインとコストパフォーマンスのよさから好評を得ている。

    そして、このたび国内でついに発売開始されたのが、「My Book(マイブック)」シリーズだ。搭載インタフェースやドライブ数、機能などの違いによって豊富なラインアップが揃っており、ユーザは自分の使用用途に合わせた最適なモデルを選ぶことが可能だ。

    (1) Macにマッチするシンプルデザイン
    厚めの文庫本を立てたようなイメージのコンパクトで洒落た筐体。底部から上面への熱対流を利用したファンレス冷却で、動作音は非常に静かだ

    (2) クリエイターにうれしいFW800
    背面にはUSB2.0、FireWire 800/400(FireWire 400は付属の変換ケーブルで対応)、eSATAなど4種類のインタフェースを装備する

    だが、その中で、特にMacユーザが注目すべきなのが、アップルストアで2008年4月から先行発売された「My Book Studio Edition(マイブック・スタジオエディション)」だ。

    国内で発売されている外付けHDDの多くはUSB2.0接続のみだが、本製品はUSB2.0とeSATAに加え、FireWire 800と400も搭載した、いわばMacユーザ専用モデル。HDDを1台搭載したモデルのほかに、2台内蔵してRAID 0にも対応したモデルも用意されている。

    本体は文庫本を少し大きくしたようなコンパクトで洒落たデザインの縦置き型。10分間操作しないと自動的に電力節電するモードや、HDDの空き容量を一目で確認できる容量メーターを搭載し、専用のバックアップソフトも付属する。

    (3) 一目で空き容量がわかる
    本体の中央にある容量メーターを見ると、HDDの残りの容量がわかる。容量メーターは読み書き動作時のスピードに合わせて点滅する

    FOCUS ON

    Macユーザ向けとあってHDDは購入時から、Mac OS拡張形式でフォーマットされている。また、HDD内にソフトウェアが保存されているので、付属ケーブルでMacと接続してすぐにインストールが行える。

    付属のバックアップソフトは、My Bookシリーズを含めた複数のHDDに、Mac内全部または指定したファイルを自動バックアップするソフト。一度設定すると変更を保存するたびに同期してリアルタイムにバックアップし、何世代かにわたって保存することができる。

    (4) バックアップソフトが付属
    付属バックアップソフトは、My Bookシリーズをバックアップ先のストレージとして指定できる。タイムマシンのように、ファイルの世代数を増やしてバックアップできる

    Mac Proに各インタフェースで接続してファイルの転送速度を計測したところ、やはりFireWire 800とeSATAの速度は魅力だ。USB2.0と比べると圧倒的に高速な結果となっている。容量だけでなくスピードが要求されるMacを使ったビデオ編集、音楽制作と編集、写真の管理や加工、大型デザインのプロジェクトなどに最適な外付けHDDといえる。

    (5) FW800とeSATAで高速転送
    Macプロに接続し、2GBと25GBのデータを双方向でコピーした時間を計測。FireWire 800とeSATAが圧倒的に速く、書き込みより読み出しのほうが若干速いという結果になった

    (6) Macに合わせて電源オン/オフ
    「WD Button Manager」をインストールすることで、My Bookの電源をMacの電源オン/オフやスリープに連動させるスマートパワー機能が使えるようになる

    AFTER REVIEW

    500GBモデルが実売1万円前後で発売されているUSB2.0のみの外付けHDDと比べれば価格は高い。しかし、豊富なインタフェースを搭載していることを考えると、この価格はむしろお買い得といえる。本体は、さりげなく立てて置いても安定感があり、動作音が静かで発熱も少ない。シンプルで美しいデザインは、いかにもウィンドウズ風で野暮ったい外付けドライブが多く、いまいち気に入ったモデルがないと嘆くユーザにも受け入れられるはずだ。

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