「クルマのコモディティ化」懸念にマクラーレンは

マクラーレンは2016年にビジネス・プラン「Track22」を掲げ、その中では商品の半数をハイブリッドモデルにすることや、モーターとバッテリーのみで駆動する電気自動車(ピュアEV)を試作することなどを発表している。これを見ると、マクラーレンも自動車業界のトレンドである「電動化」の流れには対応していく様子だ。

電動化と自動化が進めば、クルマの差別化が難しくなり、クルマはコモディティ化してしまうとの見方がある。電動化するマクラーレンは今後も、個性的なニッチプレイヤーというポジションを維持していくことができるのだろうか。正本氏に聞いてみると、「他社はSUVを出したりするが、マクラーレンは2シーター、軽量、ラグジュアリー、ハイパフォーマンスなスポーツカーに特化して、これ以外は基本的に作る予定もない。この価値を体感したい顧客に最高の商品とブランド体験を用意する」との答えだった。電動化した時、クルマは何で個性を発揮するのか。マクラーレンのクルマを見ていれば、1つの解答が得られるのかもしれない。