KDDIは15日、都内で新サービス発表会を開催した。今年7月に発表し、通信料の安さを謳った新料金プランに新iPhoneを加えるといった施策を打ち出した。9月22日からスタートするiPhone商戦に、KDDIは安さ、安心、最新の3つをキーワードにして臨む。

KDDIの石川雄三副社長

新iPhoneが新料金プランの対象に

KDDIが今年7月に発表したのは「au ピタットプラン」「au フラットプラン」の2つ。前者はデータ利用量に応じて定額料が変動するプランで、後者は大容量のデータが利用できるプランとなる。

「au ピタットプラン」の利用料イメージ。データ利用量に応じて定額料が変動する

新料金プランの特徴は、様々な割引サービスの適用で、MVNO並みの低廉な価格でスマホが利用可能になること。ハードルはあるものの、「au ピタットプラン」では月額1,980円から、大容量のデータ利用ができる「au フラットプラン」は4,500円から使えるようになる。

料金プランの変更においてはこれまでもiPhoneでも利用できたが、今回の発表ではiPhoneの購入を伴う機種変更と新規契約も対象になった。つまり、新料金プランでも最新iPhoneが利用可能になるわけだ。

機種変更を促すプログラムも

加えて、iPhoneの機種変更を促すプログラムにも対応した。

48カ月の分割払いを選択することで、25カ月目以降の機種変時に分割支払金の最大半額が免除される「アップグレードプログラム EX」にiPhoneが対象機種として追加された。

アップグレードプログラム EX

さらに、毎年、最新のiPhoneを利用しやすくするための「アップグレードプログラム EX(a)」も登場した。これは24回払いでの端末購入を条件として、13カ月目以降の機種変時に、残債が免除されるプログラムとなる。

アップグレードプログラム EX(a)

このほか、iPhone向け保証サービス「AppleCare+」を拡充した「AppleCare+ & au 端末サポート」の提供も発表。「AppleCare+」より保証期間が長く、最大4年間のサポートをするものとなる。このサービスには、想像以上に多いというiPhoneの紛失・盗難にも対処し、税別11,800円で新品同等品を届けるサービスとなる。

ほかにも、一定の条件を満たした場合に10,000円をWALLETプリペイドカードへキャッシュバックするauデビュープログラムなどのキャンペーンもあるが、話は細かくなるばかりなので割愛したい。

末永いお付き合いが前提に

KDDIの施策をまとめると「安い料金で、安心して、最新のiPhoneが使える」というところに価値を置いている。すべてを享受するには、固定通信への加入など、KDDIと深く、長く付き合うことが前提となる場合がある。とりわけ、料金面に踏み込むと、キャンペーンの適用期間なども気を配る必要が出てくる。多様な価値の提供が複雑さとトレードオフの関係を生んでいるようにも見えるが、KDDIの思いは届くだろうか。