ニコニコ動画PHONONチャンネルやBSスカパー「Pigoo」で放送されている『声優シェアハウス 渕上舞の今日は雨だから…』のDVD第4巻の発売を記念したイベントが、6月17日、東京・YMCAアジア青少年センタースペースYホールで開催された。登壇者は渕上舞と、第14・15回ゲストの山村響。マイナビニュースでは、本イベント第二部(夜の部)の模様をレポート。さらに、イベントを終えたばかりの二人に行ったインタビューの内容もお届けする。

イベントに登壇した渕上舞(左)と山村響(右)

「三度目の初恋」に思わず……

イベントは渕上お決まりの「渕上舞だよ~」という自己紹介を交えた挨拶からスタート。ゆるりとしたペースのまま番組の趣旨説明をし、そのまま番組恒例の「カクテルづくり」を行った。いつもの放送ではゲストのイメージや好みに合わせて渕上がカクテルを作るが、イベントでは、事前に視聴者から送られてきたアイデアを基にカクテルを作成。今回は梅雨の時期に飲みたいカクテルというお題のもと送られた、梅酒とビールを使った「梅酒パナシェ」の案が採用された。

「梅酒とビールって全然想像できない……」と、いささか不安な面持ちながらもカクテルを作り始める渕上。通常はグラスに氷を入れて梅酒1、ビール2の割合で注げば完成のカクテルだが、「梅の色にしたい」という意向のもと桜のリキュールなどを配合し、渕上流にアレンジした。

カクテルのアレンジが終わると、山村が「梅と桜は違いますよー」と言いながら舞台に登場し、渕上流「梅酒パナシェ」を試飲。山村は「おいしい」と言いつつも、さくらんぼのような風味の後にビール独特の苦みがきて、最後にまたさくらんぼの風味がくると、やはり複雑そうな味であることが伺えるコメントを残した。

カクテルを試飲した後はこれまた恒例となっているカクテルの名前決め。山村は風味が重なってくることから「サンド」という言葉を使いたいと提案すると、すかさず渕上が「じゃあ、三度目の…」と、絶妙な言葉遊びで切り返す。「あっ、そっち!?」と動揺する山村がその流れで「三度目の初恋」というカクテル名を提案したところ、渕上は「(三度目は)初恋じゃない! まったく、毎回初恋だなんて調子がいいぞ」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。

その後、「三度目の初恋」という戸惑いを隠せない言葉からインスピレーションを受けたこともあり、カクテル名は「三度目の戸惑い」に決定。ぜひ、戸惑ったときに作ってほしいというコメントを山村が残し、カクテル案を送ってくれた来場者と一緒に乾杯、試飲して本コーナーは終了となった。

絶妙なコンビネーションで……!?

カクテルづくりの後には、山村が番組に出演した際にシェアハウスを見学したことにちなんで、「どんなところに引っ越したいか」というトークが繰り広げられる。山村は猫を飼いたいためペットと住める部屋を希望。対する渕上は、将来的には庭に畑が作れるところに住みたいという想いを吐露した。

畑については、トマトを育てたり、柿の木などを植えたりしたいと言うものの、虫が苦手だと話す渕上に「そんな生半可な気持ちじゃぁトマトは育てられないぞ」と冗談ぽく切り返す山村。二人のまったりとしたトークからは、普段からこういうとりとめのない話ができる関係なんだろう、と感じられた。

トークコーナーに続いては、「何個入れられるかな? 傘でボール対決」というゲームコーナーが設けられる。開いた傘にボールを投げ入れその数を競うゲームで、渕上・山村ペアと会場から選ばれた2名がペアとなり勝負した。ただただやりたかったという、傘を使った渕上・山村劇団による寸劇を満足そうな表情で終えた後、ゲームはスタート。まずは会場から選ばれた2名が挑戦した。初めてペアを組んだとは思えないほどに息の合ったコンビネーションで、会場をアッと言わせる二人。山村も「絶対、傘受け止めボール世界大会の優勝ぺアでしょ?」と二人を絶賛していた。

続く渕上・山村ペアも、さすがのコンビネーションで次々と傘にボールを入れていく。順調に進みどちらが勝つか分からない……かのように思えたが、終了10秒前のカウントが始まった瞬間、傘を持ってボールを受け止める役の山村が、頑張り過ぎ(動き過ぎ)てボールを落としてしまう。わざとやったのかと思うくらい絶妙なタイミングで落とした山村に、会場からは惜しみない拍手と笑い声が送られた。

結果は24個対5個で、会場から選ばれた2名が圧勝。負けた渕上・山村ペアは、罰ゲームとして傘で回った後にモノボケをすることに。そして、渕上が「響ちゃん、ボケを受け止めてほしい」と呟き始まったのは、再び寸劇であった。渕上は「響、今晩のおかずだよ~」と言いながら山村に木彫りの熊を渡し、受け取った山村はそれに合わせて必死にボケる。2分30秒にも及ぶ寸劇を終えた山村は「何これ……」と、息も絶え絶えに悲しみを呟き、次のコーナーへと移行した。

終始和やかな空気、それがこのイベント

罰ゲームに続き行われたのは、視聴者から寄せられたメールを元にトークするコーナー。お風呂へのこだわり、大人になったと感じた瞬間など、様々なトークを展開した。大人になったと感じた瞬間のトークでは、渕上が「舞ちゃんよりも舞さんや舞先輩と呼ばれることが多くなった」というエピソードを話すと、山村もそれに共感。時代は変わったんだと冗談ぽく言いつつも、真摯にトークを繰り広げた。

メールを元にしたトーク後には、プレゼント抽選会を実施。渕上・山村のサインが入ったクリアファイル、傘などの番組オリジナルグッズが抽選で来場者へ手渡された。なお、このコーナー中には、サインを書いていたときに起きたエピソードを二人が披露。山村が渕上にカメラを向けて動画を撮り、それを『蒼き鋼のアルペジオ‐アルス・ノヴァ-』の作品をきっかけに行われるようになった「トラブル会」(「Trident」・「Blue Steels」のメンバーで行われる会合)のメンバーにSNSで共有したところ、誰からも返事がないという笑い話だったが、駆け付けた方の中には「今でも繋がりあるんだ」と、笑顔を見せる方もいた。

プレゼントコーナーが終わると、二人が来場者の方々へ挨拶。最後までアットホームな空気で笑いに包まれるなかイベントは終了し、お渡し会へと移行した。

イベントを終えたばかりの二人にインタビュー!

――イベント、お疲れさまでした。昼・夜と2回行われた本イベントを終えた今のお気持ちを聞かせてください。

渕上:昼・夜通して私たちも、お客さんも終始リラックスできる空気感が「今日は雨だから」のイベントらしいなと思いました。これだけ距離が近くて、しかもお渡し会で直接お客さんの声を聞けるイベントが個人的には減ってきているので、とても大事なイベントです。

山村:いい意味で「あっ、舞ちゃんのイベントだな」と思いました(笑)。私、イベントに出演するときは、みんなに楽しんでもらわないとって気持ちが強くて……。肩ひじ張っちゃうことがよくあるのですが、今回はそういうことをあまり気にせず、より自然体な私をお届けできた気がします。また、舞ちゃんと会うのが久しぶりだったので、懐かしいなという気持ちを抱きつつ、昼夜共に和やかな雰囲気でお話できて楽しかったですね。

――会場全体の空気は本当に和やかでした。二人でお会いするのが久しぶりとのことですが、普段二人がお会いになる機会はどのくらいあるのでしょうか?

渕上:イベント中にもちらっと出てきましたが、「Trident」・「Blue Steels」のメンバーで会う「トラブル会」と称したものを開催しているので、定期的に会ってはいます。

山村:でもついこの前やった「トラブル会」には舞ちゃんがこれなくて。

渕上:そうなんですよ……。私が参加できていたら久しぶりじゃなかったんですよね。

――「トラブル会」6人の絆は本当に固いですね。作品を見ていた一ファンとしても、何だか嬉しいです! 番組ではお二人で写真を撮影しに外へ出たり、シェアハウスを見学に行ったりされていましたが、もし再び山村さんがゲストでいらっしゃることがあれば、どのようなことがしたいですか?

渕上:二人でお出かけしたのがすごく楽しかったので、またどこかへ出かけたいですね。番組内で「ビール工場見学」についてのお便りをいただいたことがあったのですが、ぜひそういうお酒に関わることをやってみたいです。

山村:私も同じこと考えてた! 大人の階段をひとつ上がるツアーみたいなものをやりたいですね。おしゃれなバーに行ってより密な話ができたら楽しそう。あと、いつもは舞ちゃんがオリジナルカクテルを作ってくれるけど、プロの方に私たちをイメージしたカクテルを作ってもらう企画とかもやってみたいです!

渕上:いいね、いいね!

――お二人ともお酒が好きなんですね。

渕上:好きですね。酔いやすいのでたくさんは飲まないですが、おうちでも飲みます。響ちゃんは……。

山村:好き(笑)。毎日ではありませんが、今日楽しいなという日は結構飲んじゃいますね。

――よりお酒にフォーカスした企画が実施されること、楽しみにしております! もし、バーに行くことがあるなら、「トラブル会」でバーに行く企画も見てみたいです。

渕上:みんな横並びでね、6人もいるのに。

山村:面白そう(笑)。

今回のイベントで先行販売されていた『声優シェアハウス 渕上舞の今日は雨だから…』のDVD第4巻は、6月23日より一般般販売もスタート。イベントに登壇した山村のほか、大亀あすか、吉岡麻耶をゲストに迎えた内容が収録されている。