女優の広瀬アリスが、映画『パワーレンジャー』(7月15日公開)で声優に初挑戦。日本の特撮シリーズ『スーパー戦隊』の英語版として1993年から全米で放送されているテレビシリーズ『パワーレンジャー』をハリウッドで映画化した本作で、ピンクレンジャー(キンバリー)の日本語吹き替え声優を務めた。広瀬といえば漫画・アニメ好きで知られ、声優は憧れの職業。今回、実際に声優に挑戦してどう感じたのだろうか、そして、声優のイメージに変化はあったのだろうか。また、本作の原点である『スーパー戦隊』との関わりや、本作の魅力なども聞いた。
――憧れの声優に初挑戦していかがでしたか?
お芝居の経験はあっても声のお仕事は全然違うので、不安の方が大きかったです。好きな分、大変さも知っていたので、どうすればいいんだろうという思いでした。
――やってみて難しいなと思った部分は?
声だけで強弱や喜怒哀楽をすべて表現しないといけなくて、普段は表情や動きがある中でお芝居をしているので、それが大変でした。あまりナチュラルすぎるとほかの人たちと比べて浮いてしまうし、でも、やりすぎというのもよくわからないし…自分の中でのバランスがすごく難しかったです。
――自宅で反省会をしながらアフレコに挑んだそうですね。
そうなんです。いただいた資料のDVDをひたすら2、3時間見て勉強しました。台本と照らし合わせたりしながら。
――ピンクレンジャー(キンバリー)役として特に意識した点は?
あまりガチガチに固めず、現場に行ってから決めるようにしました。変に役作りをしてそこから抜け出せなくなる方が怖かったので、こうしよう、ああしようっていうものは作らなかったです。
――現場で監督とやりとりしながら作り上げていくという感じだったのでしょうか?
そうですね。「キャー!」という悲鳴の中でも、「イエローとの声のバランス見るから待ってて」という感じだったので、いっぱいレパートリーを作っていくことや、いかに走らずにゆっくりセリフを言えるかとか…決めていたのはそれくらいです。
――実際に憧れの声優をやってみて、想像とは違った点や新たな発見などはありましたか?
単純に、声だけは難しいなと思いました。声優さんって本当にすごいんだなとあらためて実感しました。息遣いだけでも全然違うので。
――憧れの思いは変わりました?
さらにリスペクトするようになりました。
――今回の初挑戦で、声優として成長できたなと手ごたえを感じたことは?
いやいや全然、まだわからないです。満足したことは一度もないので、なんとも言えないです。
――そうなんですね! では、次はどんな声も演じてみたいですか?
それもまだ、これをやりたいと言える立場ではないので…。