Antecは同社ケースとの組み合わせでLEDを制御

Antecでは、「HCG」シリーズを展示していた。80PLUS Gold認証のモデルとBronze認証のモデルがあり、さらにLEDと発色を設定するリモコン付きモデルもある。マグネット式のファンフィルターを装着できる。

Bronze認証の「HCG PRO BRONZE」は、850/750Wのラインナップでフルプラグイン方式。Gold認証の「HCG PRO GOLD」は1000/850/750/650/550Wのラインナップでフルプラグイン方式を採用している。ともに13.5cm径のFDBファンを搭載する。

Antecの電源新製品

キャプ( P1100642.JPG ) リモコン付きLEDファン搭載モデルもあり

LED発光モデルの面白い点は、ケーブル端子側の下部に「RGB」と記載されたコネクタを搭載しているところだ。ここにケーブルを挿し、同社の新型ケース「H110 Luce」に搭載されたコントローラと接続することで、電源、ケース、ケースファンを含めたトータルでのLEDの制御ができると言う。

リモコン付きLEDファン搭載モデルもあり

LEDファン搭載モデルにはRGBと書かれた外部接続端子を搭載。同社のLED搭載ケースP110 LuceやLEDケースファンと組み合わせることでLED機能が同期できる

HCG PRO GOLDシリーズはプロテクターを装着したようなデザイン。マグネット式のファンフィルターも装着可能

HCG PRO BRONZEシリーズはシンプルなデザイン。Bronze認証でフルプラグイン、大出力というコストを抑えたいが利便性(ケース内部の配線の見た目)と出力に妥協したくないゲーマー寄りのニーズを汲む製品となる模様

ファンレス電源が復権するか!? ATXでは高効率&大出力化、SFXにも新製品が登場

2000年台の半ばに一度ファンレス電源が流行ったものの、電源ファンが静かになってきたため下火になっていた。しかしここに来て様々なメーカーがファンレスに挑戦しているようだ。

まずはSeasonicからPRIMEシリーズの「PRIME TITANIUM 600 FANLESS」。出力は600Wで80PLUS TITANIUM認証。きょう体は通気口だらけで中身が丸見え。ケーブル方式はフルプラグイン。

中身がほとんど丸見えのPRIME TITANIUM 600 FANLESS。シングルビデオカードであればハイエンドまで十分に対応できる出力でファンレス仕様となる

なお、PRIME TITANIUM 600 FANLESSのデモ機はCPUもGPUも電源も「完全ファンレス」だった。電源はもちろんPRIME TITANIUM 600 FANLESSなのだが、むしろCPU、GPUを冷やすヒートシンクが超巨大で、microATXマザーボードをベースにしながらミドルタワー以上の存在感だった。

完全ファンレスをうたうPRIME TITANIUM 600 FANLESSのデモ機

今回見つけたファンレス電源のなかで最大出力のものがMiSTELの製品だ。MiSTELと言えばキーボードメーカーだったはずだが、なぜか「MiSTEL PSU」と看板を掲げていた。

Mistelのファンレス電源は650/550/460Wの3モデル。うち650/550WモデルはPlatinum認証

デザイン的にはSeasonicのPRIME TITANIUM 600 FANLESSに近く、しかしきょう体の穴の開け方はこちらのほうが大胆かもしれない。大きな通気口の裏には左右側面のみメッシュが付けられており、これで多少ホコリの混入を抑える効果が得られそうだ。

製品は「MP650」が650W、「MP550」が550W、そして460Wの「MP460」。展示されていたMP650とMP550には80PLUS Platinumの認証マークが確認できたが、展示パネルには80PLUS Goldマークもあり残るMP460がGold認証と思われる。なお、LEDファンを採用しており、かつケーブル端子側の面にLEDを増設するための端子が設けられていた。

Seasonic製のファンレス電源PRIME TITANIUM 600 FANLESSと構造としては同じで若干のデザイン、機能違い。50W差だがこちらが今回見つけたファンレス電源の最大出力650Wモデルだ

ATX以外でのファンレス電源では、SilverStoneが展示していた「Fanless SFX-L」。出力が450WのファンレスSFX-L電源だ。前面背面を除く側面部4面がヒートシンクとなっており、これで放熱する設計。ケーブルはフルプラグイン方式。SFX-Lであるところがケースを選ぶが、SFXでファンレスというニッチなニーズを汲み取ってくれる製品として期待したい。

ファンレスで450WのSFX-L電源

4面がヒートシンクというファンレス電源の王道スタイルだ。ケーブル出力端子の端に見えるmini USB端子は内部温度などの情報をPC上から確認するためのものとのこと