部活姿で登場の雀が原中学&もず山中学! 豪華賞品を賭けて本気の卓球勝負

2016年10月から放送されたTVアニメ『灼熱の卓球娘』のスペシャルイベント「灼熱の卓球娘スペシャルイベント 雀が原中学VSもず山中学」が、2017年3月5日(日)、千葉・舞浜アンフィシアターにて開催された。

同イベントには、市立雀が原中学より花守ゆみり、田中美海、高野麻里佳、桑原由気、今村彩夏、東城日沙子、ライバルもず山中学より井澤詩織、古木のぞみ、立花理香、青山吉能、竹尾歩美、大坪由佳、そしてEDアーティストのWake Up, Girls!が出演した。

作品を振り返るコーナーでは、キャスト同士、そしてキャストから監督への質問に答える形でトークが展開され、花守は田中に、あがりの心情の変化を質問。田中は「ゆみりちゃんが楽しそうに笑いながら打つ演技に、私もあがりちゃんも引っ張られた」と、だんだんまた卓球を好きになっていくあがりの心の動きを語っていた。立花は、キャラクター同士がダブルスを組む今村、東城に演者同士のつながりについて質問。東城が(今村は)気がついたらいつもイベントとかで側にいる感じ、と軽く答えると、今村は「もっと(関係が)特別な感じはない?」と問い詰めて重い愛情を感じさせた。

竹尾の質問に答える形で、会場では入江泰浩監督が選ぶ名シーンも紹介。監督は勝っても負けても自分の卓球を貫いて欲しいとざくろがくるりに伝えるシーンと、こよりとあがりが木陰で語るシーンの音楽をチョイス。また、第一話のムネムネvsこよりを、シリーズ最初の試合で初めての卓球描写に苦労した場面として挙げていた。

トーク中にはモノマネが得意な今村がキャストのモノマネを披露する場面も。レベルの高いモノマネに湧き上がる客席だったが、喜ぶ立花、嫌がる高野と真似される本人の反応は様々だった。

イベント中盤、アンフィシアターの円形奈落がせり上がると、なんと卓球台がステージに登場。行われたのはアニメと同じ組み合わせの卓球対決で、それも11点先取という本格的な試合形式だ。

一試合目は高野麻里佳vs立花理香のシングルスだったが、終わってみればこの試合がベストマッチになった。序盤は高野が3-0と圧倒するが、会場の(立花演じる蠍田幸子の)サソリコールに応えて立花が3-3まで取り返す。中盤、そろそろ本気を見せてあげましょう、と立花がバックハンドサーブを解禁したのはまるで漫画のようだった。一端は10-6と高野の勝利は固いと思われたものの、ここから立花が10-10の同点まで怒涛の追い上げ! 最後はハイレベルなラリーから辛くも高野が勝利を拾い、「朝野先生ハナビがかちましたー!」と勝利の叫びを上げたのだった。

難しいダブルスで名勝負を見せた今村・東城組vs大坪・竹尾組、終盤まで勝負がもつれた田中対古木組など名勝負も多かったが、やはりPV撮影などで練習の機会が多かった雀が原が優勢。もず山に唯一の白星をもたらした青山はエンディングで「実は実家に卓球台があった」と明かしていた。決着はついたものの、泣きの一回で行われた大将戦では、チームを背負ったプレッシャーに「ドキドキが止まらないよ…」のおなじみのフレーズもすっかり重いトーンの花守。それでも練習の成果を発揮して井澤を押し切り、ほっと一安心。トータルでは4-1で雀が原中学の勝利となった。

ミニライブコーナーでは、雀が原中学卓球部が「灼熱スイッチ」「V字上昇Victory」を披露。第12話挿入歌「V字上昇Victory」は今回がライブ初披露となった。アンフィシアターはステージ前方が客席に大きく張り出していることもあり、観客席の直ぐ側まで一斉に駆け出したり、「V字上昇Victory」では全員が後ろを向いて一列に並んで歩く後ろ姿をじっくり見せる演出もあった。

Wake Up, Girls!はエンディングテーマ「僕らのフロンティア」を披露。雀が原の田中、もず山の青山もこの曲ではアーティストとしての別の一面を見せていた。一曲でも流石の存在感を見せたWUGだったが、オープニングトークや卓球の審判、物販グッズ紹介などの各所にメンバーが登場してステージを盛り上げた。特に吉岡の爪痕残すぞ!感は素晴らしく、WUGのイベントでもあまり見たこと無いほどのテンションで躍動していた。

今回は昼の部をレポートしたが、夜の部の模様はBlu-ray「灼熱の卓球娘 スペシャルイベント 雀が原中学VS もず山中学」に収録されることが決定。発売は2017年6月30日、価格は7,560円(税込)で、ライブパートも含めて収録される。イベントラストは雀が原ともず山全員揃っての「灼熱スイッチ」で幕となった。