OSビルド15031の改善点・既知の問題

ここからはPC版の修正内容と確認済みの問題を紹介する。まずは修正箇所から。

  • Tencent製アプリケーションやゲームがクラッシュし、正しく動作しない問題を修正した。
  • OOBE(Out of Box Experience)プロセスで、仮想マシンなどオーディオ出力デバイスを検出できない場合、Cortanaの導入をスキップできるように更新した。
  • プラットフォームが原因で、一般的なPCゲーム起動時にクラッシュや黒い画面が表示される問題を修正した。
  • システム全体のゲームモードが正しく動作しない問題を修正した。
  • 「Night Light(夜間モード)」のクイックアクションが予期せぬタイミングで無効になる問題を修正した。
  • スタートメニューを開くと「SpeechRuntime.exe」がクラッシュして、音声出力が無効になる問題を修正した。
  • アイコンをドラッグ&ドロップすることでスタートメニューにピン留めする機能が動作しない問題を修正した。
  • 「Snipping Tools」で[Win]+[Shift]+[S]キーによる画面領域のキャプチャーが無効になる問題を修正した。
  • 「Snipping Tools」を4Kディスプレイ環境で利用する際、60~80%程度の領域を選択するとキャプチャーできなくなる問題を修正した。
  • Chkdsk.exe実行時に[Fn]+[Pause/Break]キーが機能しない問題を修正した。
  • ペンでウィンドウをリサイズすると、動作が遅くなる問題を修正した。
  • DPIが異なるディスプレイ間でウィンドウサイズを変更すると、予期せぬトラブルが発生する問題を修正した。
  • 「Microsoft Edge」でダークテーマを選択した状態でWebノートを実行すると、Windows INKのハイライトプレビューが表示されない問題を修正した。
  • 精密タッチパッドの3本指のスワイプに対するジェスチャーが正しく認識しない問題を改善した。
  • OSアップグレード後のルートフォルダーに、GLOB(0xXXXXXX)というファイル名が生成される問題を修正した。
  • エクスプローラーからドライブ文字を変更できない問題を修正した。
  • Microsoft Edgeなどで新しい共有機能が正しく動作せず、PCを再起動しないと共有UIが再び表示されない問題を修正した。
  • 「フォト」「Grooveミュージック」などを再実行する際、サムネイル画面が視覚的にずれてしまう問題を修正した。
  • デスクトップテーマを削除すると、「設定」の<個人用設定/テーマ>ページが点滅する問題を修正した。
  • 「設定」の各ページにあるヘルプに関する文章内容を見直し、簡潔にした。
  • ポーランド語キーボード利用時に「設定」の検索ボックスが利用できない問題を修正した。
  • Cortana Background Task HostがCPUリソースを大幅に利用し、終了してしまう問題を修正した。
  • Cortana経由で配信される2要素認証の通知を短縮しないように変更した。
  • リモートデスクトップ接続使用時に、キーボードのフォーカスが資格情報以外に向いてしまう問題を修正した。
  • XAMLベースのアプリケーションで不正なGIFを処理する際の信頼性を向上させた。
  • 「設定」の<ゲーム>ページ下でアイコンが意図どおり表示されるように修正した。

次はPC版で確認されている問題を紹介する。

  • 本ビルドをダウンロードする際の進捗状況を示すインジケーターは破損している。辛抱強く待ってほしい(筆者注: 本件はOSビルド15002以降から発生している)。
  • Windows Spectrum(Spectrum.exe)サービスを起因とする例外エラーが発生し、オーディオ出力の消失と異常なまでのディスクI/Oの使用率向上が発生することで、Microsoft Edgeなどのアプリケーションが特定条件下で応答しなくなる可能性がある。この問題が発生した場合は「C:\ProgramData\Microsoft\Spectrum\PersistedSpatialAnchors」フォルダーを削除し、PCを再起動する。
  • <デバイス>を開くと「設定」がクラッシュする。そのためBluetoothペアリング設定や、クイックアクションも利用できない。
  • アクションセンターや[Win]+[K]キーもしくは「設定」経由で行う接続UXが起動しない。これはワイヤレスプロジェクションシナリオに影響を与える。
  • 一部のPCゲームを起動する際、タスクバーに最小化してしまうケースが確認されている。ただし、タスクバーのボタンをクリックすれば元に戻せる。
  • 特定のハードウェア構成では、配信時にゲームバーのウィンドウが緑色で点滅することがある。ただし、配信映像の品質には影響していない。
  • Microsoft Edgeの「F12 Developer Tools」が断続的にクラッシュし、入力を受け付けないことがある。
  • Microsoft Edgeの<要素の検査>と<ソースの表示>を選択しても、DOM Explorerおよびデバッガーが正しく起動しない問題がある。
  • 「設定」の<更新とセキュリティ/Windows Update>で「一部の設定は組織によって管理されています」というメッセージが表示されるが、フライト構成設定に引き起こされたバグなので気にしないでほしい。
  • 一部のPCでサウンド再生時に「デバイス使用中のエラー」が発生する。現在調査中だが、「Windows Audio」サービスを再起動することで改善する可能性がある。
  • 希にアクションセンターが色を持たない空白として表示される。その際はタスクバーの位置を変更すると改善する。
  • 「設定」の<更新とセキュリティ/Windows Insider Program」のアイコンが正しく表示されない。

以上でPC版に関する説明は以上だが、2017年2月2日にファーストリングを選択したモバイルデバイス向けに、Windows 10 Mobile Insider Preview ビルド15025 for Mobileをリリースしている。更新内容はPC版と同じため割愛するが、既知の問題はWindows 10 Insider Previewを選択しているインサイダーはリンク先を確認することをお薦めしたい。

阿久津良和(Cactus)

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