バルミューダは水蒸気の熱を利用してコメを炊く炊飯器「BALMUDA The Gohan(バルミューダ ザ・ゴハン)を発表した。ごはんは日本人のこころ。様々なメーカーがこだわりの製品を発売する中、どのような勝負をしていくのだろうか。

水蒸気で炊く炊飯器

トースター発売から注目度がグンと高まった同社。昨年のうちから、“次は炊飯器を発売する”というメッセージをインターネット上などで発信していたこともあり、発表会には多くの報道関係者が集まった。

座りきれないほどの人が集まり、写真撮影も一苦労

「土鍋やかまどの直火で炊き上げられたごはんは、おいしいけれど、手間暇がかかる」「電気炊飯器で土鍋を超える味を実現させたい」などと、約1年半前から始まったバルミューダの電気炊飯器開発。ガスと比較して約3分の1のエネルギーしかない電気の力で、どうやって直火炊きを超えるかが大きな課題だったという。

ごはんの炊き上がりの好みも人によってまちまちだが、“土鍋を超える味”とはなにか。同社は、張りのある食感でありながら、中はふっくら、べちゃべちゃせず、粒がたち、ほぐれやすく、そして抜けるような香ばしいごはんを目指すものとした。

水蒸気の熱を利用してコメを炊く炊飯器「BALMUDA The Gohan(バルミューダ ザ・ゴハン)4万1500円(税抜)。1月12日から予約開始、2月下旬から出荷予定

同社が行き着いたのは、蒸気の力を利用してコメを炊く炊飯器。古来からある蒸し炊きからヒントを得た、従来の電気炊飯器にはなかった炊き方だ。

炊飯器には、2つの薄い釜がセットされている。内側の釜にコメと水を入れるのは、従来と同じ。外側の釜に水を入れ、内側の釜を上に入れたらセット完了。炊飯は通常モードの白米60分炊き、早炊き、玄米、炊込、おかゆモードの5つがあり、最大3合まで炊くことができる。

米と水を入れる釜と蒸すための水を入れる釜の二重構造