無償のソリューション提供で普及に拍車をかける

さらにインテルは、Nervanaが開発していたディープラーニング向けのフレームワーク「neon」の提供や、ディープラーニング用SDK、マス・カーネル・ライブラリやデータ解析用ライブラリ(DAAL)を無償で提供するなど、オープンエコシステムを通じてAIソリューションを提供することで、AI市場全体の普及を促進するとしている。

さまざまなフレームワークやライブラリといった開発向けソリューションを無償またはオープンソースで提供することでNervanaプラットフォーム全体の普及を促進する

また、グーグルとも提携し、コンテナ型仮想化技術「Docker」の管理フレームワーク「Kubernetes」、ディープラーニングソフト「TensorFlow」、そしてGoogle Cloud Platformを、ぞれぞれインテルアーキテクチャ上で最適化することを明らかにしている。特にAI関連の最適化はまだほとんど進んでおらず、最適化が行われるだけで、現在よりも数段高速化することが見込まれるという。

インテルはAI関連のソフトウェアの97%はインテルアーキテクチャ上で動作していると推測しており、こうしたAIのメインストリームにける圧倒的な実績と、データセンター向けコンピューティング向け「Nervana Platform」の提供、またさまざまな買収によって得られたAI関連の資産や提携・標準化への取り組みなどを経て、IoTからクラウドまでの市場ニーズを満たす唯一のサプライヤーとしての優位的な位置付けを活かしていきたいという意向を示した。

インテルアーキテクチャ上で動作するソフトウェアが多いと言うことは、それらがそのまま動作するNervanaプラットフォームであれば移行が容易であり、コストも低いことを意味する