トヨタ自動車がスマートフォン向けナビゲーションアプリ「TCスマホナビ」の提供を開始した。同社は月額2,500円のナビアプリ「T-Connectスマホアプリ」を展開していたが、TCスマホナビはダウンロードも利用も無料だ。既存の有料ナビアプリを無料化したような今回の動きだが、その理由とは。

TCスマホナビの画面

トヨタ車のビッグデータを活用したナビアプリ

T-Connectスマホアプリは、トヨタ車に搭載した車載通信機(DCM)などから集まるビッグデータに基づき、トヨタ独自の渋滞情報「Tプローブ交通情報」を掲載し、渋滞を回避するルートを案内するナビゲーションアプリ。TCスマホナビではナビゲーションの視認性・操作性が向上しているという。ちなみに、旧アプリも新アプリもダウンロード数やユーザー数については非開示となっている。

トヨタは災害時の救援を支援する目的で、ビッグデータに基づく通行実績情報を「通れた道マップ」としてweb上で無料公開している。TCスマホナビではTプローブ情報のほか、この通れた道マップも常に掲載する。ナビアプリを無料化したのは、多くのユーザーにアプリをダウンロードしてもらい、普段からアプリに慣れ親しんでもらうことにより、災害時に通れた道マップなどを有効活用してもらおうというのが狙いなのだという。

無料アプリであれば多くの人の手に行き渡る可能性があるし、普段から使ってもらえば災害時にも役立ててもらいやすいというのは納得できる話だが、それにしても、月額2,500円を一気に無料にするのは思い切った判断だ。ナビアプリを多くの人にダウンロードしてもらいたい理由は、他にもありそうな感じがする。そこで思い出すのは、先日の「コネクティッドカー戦略説明会」でトヨタの友山茂樹専務が語った言葉だ。