一通り新しいMacBook Proの機能を紹介してきたが如何だったろう。価格は13インチが178,800円(税別、以下同)からで、15インチは238,800円からとなっている。15インチをオプションで2.9GHzクアッドコア、2TB SSD、Radeon Pro 460に変更するつもりでいたが、これだと428,800円だ(やっぱり2TBのSSDは高かった)。

MacBook Proのプロモーション動画(提供:Apple Japan)

Touch Barのプロモーション動画(提供:Apple Japan)

標準モデルでも、うーん価格がどうかなという声が聞こえてきそうだが、繰り返すと、Touch Barの可能性を見出している人にはマストバイな一台である。碌にタイピングできない筆者にとっては、視線はキーボードに行ったりディスプレイに行ったりするので、使用するのに全く違和感はない。Touch Barを使っていると、上手く伝わるかどうか分らないが「立体感」を覚えるのだ。ノートブックのL字型のデザインにおいて、垂直方向と水平方向は別々の使用法となって然るべきとAppleは考えているので、ディスプレイにタッチ機能を採用することはありえない。だが、Touch Barは、IT業界の人たちが好きな表現を用いると、垂直方向と水平方向を「シームレスに統合」するように感じられるはずだ。

ディスプレイとキーボード部をつなぐヒンジもアルミが採用され、ユニボディに。ロゴも鏡面仕上げでMacBookっぽくなった

それとTouch Barは、iPhone世代のための機能であるということも指摘しておきたい。彼らにとってはタッチ操作が当たり前だから、その層を取り込むためにもこの機能は必要なのだ。慣れしたんだUIがそこにあれば、誘導しやすいのは言うまでもない。翻って言うならば、Touch Bar要らない派はオールドスクールな人たちと考えられる。そういう向きには先ほども述べたとおり、ファンクションキー搭載モデルをセレクトすればいい。今回のアップデートはさまざまな要望に対応したラインナップになっているのだ。