くらコーポレーションは、11月4日から新メニュー「牛丼を超えた、『牛丼』」を全国の無添くら寿司で販売開始した。これまでもラーメン、カレーと回転寿司の枠を超えた商品で注目を集めてきた無添くら寿司だが、あえて寿司店でおなじみの海鮮物を使った丼ではなく牛丼で勝負を仕掛けてきた。牛丼といえば、吉野家や松屋、すき家などといった大手チェーンがひしめく激戦区である。くらコーポレーションは販売目標として、3カ月で100万食を目指していると強気だ。果たして牛丼を出してきた同社の狙いとは?

「牛丼を超えた、『牛丼』」の発表会にて。左から岡田結実さん、くらコーポレーションの田中信取締役副社長、じゅんいちダビッドソンさん

7種類の魚介だしを使用した牛丼

今回、無添くら寿司で販売される「牛丼を超えた、『牛丼』」は、最初に玉ねぎを特製ダレで煮こんで取り出し、それから牛肉を入れて火を通すことで食材の味や食感を生かすという独自製法が採用されている。また、回転寿司店ならではなのが、特製だれにマグロ、カタクチイワシ、ウルメイワシ、カツオ、ソウダガツオ、アジ、サバと7種類の魚から取っただしを使用している点だ。

同社では、牛丼は回転寿司チェーンの初の試みであることから今ある大手各社の味を目指しても意味がないと考え、開発には6年をかけたという。実際、食べてみると他社の商品に比べ、甘めでだしが効いており、濃いながらも優しい味わいとなっている。寿司用のガリで味にさっぱりとした変化をつけられるというのも回転寿司店らしい試みだ。

「牛丼を超えた、『牛丼』」は11月4日から発売。価格は税別370円

それにしてもどうして牛丼なのだろうか。