アイリスオーヤマは21日、銘柄量り炊きIHジャー炊飯器「RC-IA30-B」(以下、RC-IA30-B)を発表した。炊飯容量は0.5合から3合。9月30日の発売予定で、推定市場価格は29,800円前後(税別)だ。

銘柄量り炊きIHジャー炊飯器「RC-IA30-B」

アイリスオーヤマが2013年10月から発売している「生鮮米」シリーズ。独自の製法により、米の鮮度が落ちにくいと好評

ご飯の味は水の量で変わる?

毎日、同じ米を同じように炊いているはずなのに、日によって炊き上がりが違うと感じたことはないだろうか。実は、それは水の量を正しく量れていないから……かもしれないのだ。

アイリスオーヤマ 応用研究部の鈴木真由美マネージャーによれば、ご飯の美味しさは甘味と旨みだけでなく、もちもち、しゃっきり、といった「噛みごたえ」によるものが大きく影響するという。その割合は、噛みごたえ(テクスチャー)が7割、甘味など味に関するものは3割程度だそうで、噛みごたえを大きく左右するのが水の量。

同社の調査によると、炊飯の際に、基準となる水の量に±4.5%以上の過不足があると、美味しさが損なわれることが分かった。さらにモニター調査を行ったところ、炊飯器(内釜)の水位線を目安に目視で水を計量するの場合(多くの人がこの方法だろう)、水の量を常に±4.5%の範囲内に納められる人(美味しく炊ける範囲内に納められる人)は、3合で約55%、1合だと約20%に留まる。

同量の米に対して、銘柄ごとに最適な水の量を示したもの。米の種類によって最適な水の量が異なる

そう、目分量で最適な水の量に合わせるのは、難しいのだ。逆にいえば、米の量と水の量を正しく計量できれば、いま食べているご飯がもっと美味しくなるかもしれないというわけ。

適切な水の量は米の銘柄によっても異なり、もちろん新米か古米かでも割と大きく変わる。最適な水の量を計算して米を炊くというのは、意外と奥が深いのだ。