ボディは、EOS M3のフルブラックから変更され、EF-Mレンズに似合うグラファイトカラーを採用。外形寸法は幅115.6×高さ89.2×奥行き60.6mmで、カードとバッテリー込みの重量は約427g。EVFを標準搭載した分、EOS M3よりもやや大きく重くなっている。

そのほか、電源スイッチがボタンからレバーに変更されたことや、録画ボタンと再生ボタンが押しやすい位置に移動したこと、Cモードが2つに増えたこと、マイメニューがタブ式になったこと、露出シミュレーションのオフが可能になった点など、使い勝手を高めるさまざま改良が見られる。

BLEによるスマホとの常時接続に対応

機能面では、Bluetooth Low Energy (BLE) によるスマホとの常時接続や、オプションのケーブルレリーズによるリモコン撮影、カメラ内RAW現像などが可能になった。

ガイドナンバー5のポップアップ式ストロボを内蔵。「EOS Kiss X8i」やEOS 80Dとは異なり、外部ストロボのワイヤレス制御機能がないのは残念

バッテリーは、EOS M3やEOS Kiss X8iと同じく「LP-E17」を採用。CIPA準拠の撮影可能枚数は約295枚。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード (UHS-I対応) を使用する

左が既存モデルEOS M3で、右が新モデルEOS M5。EVFを搭載した分、幅は4.7mm、高さは21.2mm、奥行きは16.2mmそれぞれ増し、重量は61gアップした

EOS M3の右肩にあったモードダイヤルは、EOS M5では左肩に移動し、ロック機構付きになった。Cモードは「C1」と「C2」の2つが使える

側面の端子カバー内には、リモコン端子を新搭載。電源はボタン式から、レバー式に変更され、オン/オフの切り替えを確実に行えるようになった。起動時間は短縮され、約1秒となった

グリップはやや厚みが増してホールド感が向上した。グリップラバーは面積が拡大し、背面や左側にも配置。HDMI端子はタイプCからタイプDに変更された

ストラップホールは細いストラップを直接通すタイプから、リングを介するタイプに変更。ただし穴が小さく、一般的な三角環は装着できない

背面のボタンレイアウトも一新。サムグリップ上の押しにくい位置にあった録画ボタンと再生ボタンは背面に移動した

背面のQボタンを押して表示されるクイックメニューは、表示項目をカスタマイズ可能になった

レンズ光学補正機能では、周辺光量補正と色収差補正に加え、回折補正が可能になった

動画記録サイズの設定画面。新たにフルHDの60pに対応。記録形式は、これまでと同じくMPEG-4 AVC/H.264のMP4となる

Wi-Fi/NFCに加えて、低電力のBluetooth Low Energy(BLE)に対応。電源をオンにするだけで自動的にスマホと接続でき、常時接続の状態で画像の閲覧やリモート撮影などが素早く行える

操作ボタンは、これまで以上に細かいカスタマイズが可能になった