リンクスインターナショナルは30日、Merge Labs社のバーチャル・リアリティ(VR)ゴーグル「Merge VR Goggles」の取り扱いを発表した。ツクモで同日から独占販売。税別12,800円で提供開始する。

Merge VR Goggles

Merge Labsの上級副社長 事業開発日本担当ロバート・E・ハントレー氏が、概要や特徴を紹介

Merge VR Gogglesは、スマートフォンを装着してVRコンテンツを楽しむ、ヘッドマウントタイプのVRゴーグル。Merge Labsの上級副社長 事業開発日本担当ロバート・E・ハントレー氏は、米オンラインゲーム接続サービス「DWANGO」開発者で、ドワンゴジャパンの共同創立者でもある。この関係からか、2016年4月に開催した「ニコニコ超会議2016」でも展示されていた製品だ。

スマホを使ったVRゴーグルは一般的にプラスチック素材だが、このMergeVRはウレタン素材。手で押すと曲がるほど柔らかいことが大きな特徴だ。このため耐衝撃性が高く、同社はビルの8階から落とした検証動画も公開している。また、拭くことで汚れが取れるなど掃除がしやすいほか、顔へのフィット感も高いという。ウレタン素材で本体が軽いことも特徴で、仕様では400g以下とのこと。

手で押すと凹むほど柔らかいウレタン素材の本体。中に両目のレンズが仕込まれており、先端のスキマにスマホをはさんで使用する。スマホのホールド感は高く、軽く振った程度では落ちたりズレたりしなかった

意外と驚いたのがそのフィット感。後ろのバンドをきつく締めると、グニュっという独特の柔らかさで顔にゴーグルが押し付けられ、顔のパーツに合わせゴーグルが伸縮する

対応するデバイスは、縦サイズが最大158mm~最小123mmまでのAndroid、iOSスマートフォン。視野角は(120度だと酔ってしまう場合があるため)90度とし、本体上部と底面に備えた突起(インプットボタン)で内部のレンズを左右に動かし、最大10mm程度の幅でピント調節できる。なお、インプットボタンとは、押すと内部アームがスマホの表面を叩き、タッチ入力ができるボタンだ。本体には最大内部レンズの曇りを防止するため、4つの換気口を設けた設計を採用している。

このほか、側面には穴(オーディオポート)を開け、イヤフォンジャックにケーブルを挿し、スムーズに取り回せるようにした。また、スマホの背面カメラを利用した拡張現実機能も使えるよう、ゴーグル前面の一部カバーは取り外せる仕様となっている。

用途としては360度写真や動画を楽しむほか、医療現場や工場などでの現場作業、電話会議などのコミュニケーション、教育用途、VRゲームなどが想定されている。本体サイズはW180×D140×H100mm、重量は約400g。

インプットボタンを押すとタッチ操作が行えるほか、上下のボタンを押しこむことでレンズを左右に動かし、ピントを調節できる

ケース入りのiPhone 6s Plusを装着したところ。ぴったり収まっている。これより小さいXperia Z Comptactも装着してみたが、これもちょうど良くホールドされた

内部はこんな感じ

カバー前面の一部が取り外せる仕様に。背面カメラを利用した拡張現実機能などを使うためだが、ちょっと独眼竜のようでカッコイイ……と思ってしまった

ベルトの結束部には専用アプリのQRコードが貼られている

発表会ではVRに関する情報を扱うWebサイト「Mogura VR」の久保田瞬氏も登場し、VR体験用衛生布マスク「NINJA MASK」をアピール