【レポート】

バーガーラブが止まらない! マックが打ち出す"日米の味"

日本マクドナルドが「バーガーラブ路線」で繰り出す次なる商品は、同社1号店のオープン45周年を記念するハンバーガーだ。米国生まれ、日本育ちのマックが、日米それぞれの味付けで100%ビーフのおいしさを打ち出す2種類の新商品。回復基調にある業績をキープする同社が、2つのルーツを結び合わせた新メニューで狙うものとは。

2つのテーマで味わうマック自信の100%ビーフ

新商品は「1971 炙り醤油ジャパン」と「1955 スモーキーアメリカ」の2種類。先頭の数字は、日本1号店(銀座)と米国1号店(シカゴ)が開業した年号を表している。両者に共通する特徴は、通常のハンバーガーと比べ、パティが重量比で2.5倍と大きいこと。マックが自信を示す100%ビーフ(つなぎなし)の味を、日米2つのテーマで楽しめるという趣向だ。

「1971 炙り醤油ジャパン」(写真左)と「1955 スモーキーアメリカ」。単品490円、バリューセット790円とマックのメニューとしては高価格帯の部類に入る

日本マクドナルド マーケティング本部メニューマネジメント部の若菜重昭上席部長は、「炙り醤油ジャパン」を「日本人が本能的に“やみつき”になる味」と言い表した。米国を象徴するビーフバーガーに、「日本の魂」と同社が位置づける醤油を絡ませることで、「(日本人の)DNAに訴える」ような味に仕上がったと同氏は自信を示した。「スモーキーアメリカ」は古き良き米国をイメージしたオーソドックスな味に仕上げたという。

豊富な話題で顧客を呼び込む

日本マクドナルド マーケティング部 ナショナルマーケティング部 マーケティングイノベーショングループ部長の唐澤俊輔氏

1971年に銀座三越で日本1号店をオープンし、今や外食産業の巨人ともいうべき事業規模に成長したマック。近年は業績不振により、ビジネスモデルが曲がり角を迎えている観もあったが、2016年4月に打ち出した「バーガーラブ路線」では、次々に繰り出す新商品が軒並み好調な売れ行きを示している。2016年に入ってからの業績は、全ての月で前年同期比増収の健闘ぶりだ。マックの唐澤氏によると、「顧客が確実に戻ってきており、それが業績回復につながっている」とのこと。バーガーラブ路線の終了時期は決めておらず、今後の新商品も「準備している」(同氏)そうだ。

今回の新商品は、バーガーラブ路線の第5弾だ。ハイペースで新作をリリースし続ける同社に対し、ネタ切れに陥らないかと要らぬ心配が沸いたので唐澤氏に聞くと、「新商品は(はじめに)プランして展開している。どんどん出すという単純なものでもないが、(顧客の来店動機としては新商品の存在が大きいので)お客様にできるだけ多くのニュースを届けたい」との回答だった。

バーガーラブ路線第2弾の「クラブハウスバーガー」では、ベーコン、レタス、トマトといった奇をてらわない具材で王道の味を追い求め、あえて「マック離れ」の状態にある顧客への訴求を図った同社。第4弾「マックの裏メニュー」では、定番バーガーにトッピングメニューを提示し、馴染みのメニューにカスタマイズ性を持たせることで意外性を打ち出した。今回の新商品では、45周年を大々的にアピールすることで、昔からのファンに改めてマックの存在感をアピールするつもりなのかもしれない。次の商品ではどの辺りの客層を狙うのか。そのプランに注目したいところだ。

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