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初めての妊娠でマタニティウェアを買いたい! でも、妊娠何週目から必要なの? どんなものを選べばいいの? ということで今回は、マタニティウェアについてEn女医会の産婦人科医、十倉陽子先生に聞いてみました。
ワンピースなどでも代用可能なこともある
――マタニティウェアはどんなものを選べばいいでしょうか?
実はですね。そもそも、いかにもマタニティウエアらしいマタニティウェアというもの自体を着る人が最近は少なくなってるのが現状なんですよ。
――そうなんですか!? 妊娠していない時に着ていた洋服でも問題がないということでしょうか
マタニティウェアは、体の締め付けをなくすために着るものです。なので、普通の服でも(ワンピースなどのふわっとしたタイプの服なら)大丈夫ですよ。
ただ、マタニティ服の中にも一見マタニティウエアとわからないデザインのものや、産後の授乳に使えるもの、お仕事をしている妊婦さんのためにビジネスシーンでも使えるものなどがあります。自分に合ったものを選べると良いですね。
――体を締め付けるタイプの服しか持っていない場合は、妊娠何週目くらいからマタニティウェアを着たほうがいいんでしょうか
子宮が骨盤から出てくる妊娠20週頃に、締め付けのない洋服に切り替えてみてはいかがでしょうか。30週を超えた辺りから急激にお腹回りが大きくなるので、この頃にマタニティウェアもしくはそれに準じたデザインのものを着ると良いですね。
また、ボトムスだけマタニティウェアを着用し、上は普通の服で過ごす方も多く見かけます。
下着だけは先に変える?
――服はマタニティウェアにしていなくても、下着だけは変えている人も多いと聞いたことがあります
そうですね。出産のときまで普通の服を着ている人でも、下着だけは先にマタニティ用に変えるという人がほとんどですね。
理由は簡単で、お腹回りをいちばん締め付けるのがショーツだからです。20週を超えたあたりからショーツがきつくなってくるので、下着だけは買い替える人が多いのです。
――ブラジャーは変更する必要がないのでしょうか?
いいえ。アンダーバストもカップのサイズも変わってくるので、ブラジャーも早めに変えるという人が多いですね。
昔よく聞いたさらしって?
――昔はよく「妊娠したらさらしを巻く」と耳にしましたが……
さらしを巻かれた妊婦さんを見ることはあまりありませんね。腹帯であれば、多くの方が使用されています。
――どういった効果がありますか?
お腹が支えられますので、腰痛や恥骨の部分が痛むという妊婦さんに有効です。
妊娠用の腹帯には色々なタイプがあります。昔から使われているさらしタイプや、腹巻のようにつけるものもあります。パンツのように履いたり、下からお腹を支えるようなものもありますね。妊娠中の季節や、痛みがあるのかどうかなどに合わせて選んでください。
――妊娠・出産には多くの費用がかかります。今回はマタニティウェアについて伺いましたが、何着も用意するとなるとかなりの出費になりますよね
そうですね。予算、ご自身のライフスタイルと相談しながら自分に合った形で、妊娠中の生活が楽になるものを選んでいけるといいですね。
――ありがとうございました!
■プロフィール
十倉 陽子
主に生殖医療に携わっている産婦人科専門医。英ウィメンズクリニック勤務。150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加するEn女医会に所属している。En女医会は、会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。医療分野での啓発活動を積極的に行っている。