NVIDIAの最新GPU「GeForce GTX 1070」を搭載したグラフィックスカードの販売が10日22時から開始され、秋葉原のパーツショップが深夜販売を実施。かなりの人だかりができた「GeForce GTX 1080」の深夜販売に比べ、今回は落ち着いた形での販売となった。

GeForce GTX 1070も深夜販売を実施

「GeForce GTX 1070」は、上位モデルの「GeForce GTX 1080」とともに5月7日にNVIDIAが発表した最新GPU。新アーキテクチャ「Pascal」をベースとした"GP104"コアを採用する。製造プロセスを微細化することで、より高いクロックでの動作を実現するほか、高速かつ大容量の8GB GDDR5メモリを搭載し、「GeForce GTX 1080」と同様に前世代製品を大きく超える性能を発揮する。

GeForce GTX 1070

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主な仕様は、CUDAコア数が1,920基、ベースクロックが1,506MHz、ブーストクロックが1,683MHz、メモリが8GB GDDR5、メモリスピードは8Gbps、メモリバス幅は256bit、メモリ帯域幅は256GB/s、補助電源は8ピン×1、TDPは150W。画面出力はHDMI 2.0×1、DVI×1、DisplayPort 1.4×3。

深夜販売を実施したのは、TSUKUMO eX.、ドスパラ秋葉原本店、BUY MOREの3店舗。このうち、TSUKUMO eX.とドスパラ秋葉原本店では抽選、BUY MOREでは先着順での販売となった。販売開始前から行列ができるなど、大きな注目を集めた「GeForce GTX 1080」の深夜販売イベントとはうってかわり、今回はどの店舗も比較的落ち着いた雰囲気で、販売開始15分前くらいでも「まだギリギリ買えますよ」との声がかかった。

販売開始30分前のTSUKUMO eX.の店頭。抽選販売ということもあり、特に人が集まっているということもなかった

ドスパラはパーツ館で申し込み、秋葉原本館で抽選という変則的なスタイル

BUY MOREは先着順での販売なので並んで待機

入荷数は「GeForce GTX 1080」のときよりも少な目。ほとんどのメーカーは「Founders Edition」が投入を投入し、価格は6万円台前半から半ばといったところだった。また、玄人志向とGALAXからはオリジナルファンを搭載したモデルも登場した。オリジナルモデルといっても特にオーバークロック仕様ということではなく、スペックは同じだ。ただ、価格は4,000円程度安く、5万円台半ばとなっていた。

ドスパラではカウントダウンを実施。22時に抽選を開始

BUY MOREでは22時と同時にお客さんが店内へ

GeForce GTX 1070を買った人ができるガラポン抽選

TSUKUMO eX.でも抽選が実施され、番号を呼ばれた人からメーカーを選んで買っていく

カウントダウンの後、販売を開始。MSIやGGIGABYTE、ZOTACといったメーカーの「Founders Edition」が人気のようで、はじめの方に選択され、売り切れとなった。基本的に並んでいた人や抽選に参加した人は全員何らかのカードを入手できたようで、すぐにほしいという人には行き渡ったと思われる。

BUY MOREの価格表

ドスパラの価格表

ツクモの価格表

中には2枚買ったという人もいるとのこと。確かに安価なGeForce GTX 1070を2枚買っても、GeForce GTX 1080から1万円~2万円程度上乗せというくらいなので、賢い選択といえるのかもしれない。