NVIDIAの最新ハイエンドGPU「GeForce GTX 1080」を搭載したグラフィックスカード販売が、27日の22時から開始された。深夜販売を実施した秋葉原のパーツショップの店頭にはGeForce GTX 1080を求めてかなりの列が形成された。

「GeForce GTX 1080」は、NVIDIAが7日に発表した最新世代のハイエンドGPU。新アーキテクチャ「Pascal」ベースの"GP104"コアを採用する。製造プロセスは従来の28nmから16nm FinFETに微細化。動作クロックを大幅に引き上げたほか、さらにグラフィックスメモリに既存のGDDR5を高速化したGDDR5X搭載。さらに、最新のメモリ圧縮技術などをサポートすることで、前世代のハイエンドモデル「GeForce GTX TITAN X」を上回るパフォーマンスを実現した。

【関連記事】
GeForce GTX 1080ファーストインプレッション - 旧世代製品を置き去りにする脅威のパフォーマンス
新しいメモリ圧縮、Asynchronous ComputeなどGeForce GTX 1080爆速の秘密が明らかに

深夜販売を実施したのは、ツクモパソコン本店 / ツクモ DOS/Vパソコン館 / TSUKUMO eX.、ドスパラパーツ館、BUYMOREの5店舗。注目度の高い製品だけあって、店頭には多くの人が集まり、発売をいまかと待ちわびていた。

ツクモパソコン本店の列は地下1階フロアから店舗横までずっと伸びていた。同店Twitterによると入荷数は5枚

ツクモ DOS/Vパソコン館脇にも列がずらり、こちらもTwitterによると入荷数は3枚

TSUKUMO eX.の5階フロアにも大勢の人が集まる。身動きもとりにくい状況だった。こちらでは8枚のカードを用意

ドスパラパーツ館では30人ほどが列をなしていた。購入は先着順。9時半時点で整理券の配布は終了していた

やはり「深夜販売といえばオークション」。BUYMOREはこのほかにも深夜販売に合わせて特価品を用意。カードの数は15枚とのこと

22時に販売を開始。ドスパラは配布した整理券による抽選、そのほかの店舗については先着順での販売となった。価格は税別でおおよそ91,000円から95,000円程度、税込で98,2800円から102,600円程度。いずれの店舗も入荷数はそれほど多くなく、集まった人に対してかなり数が足りない状況だった。

ツクモは抽選でカードを販売

ドスパラでは5分前から店内に誘導

いよいよ。10秒前からカウントダウン開始

スタッフもカウントダウン

22時。ついに販売開始!

メーカー製のGeForce GTX 1080搭載グラフィックスカードのラインナップと価格が公開された。ドスパラではMSI、ZOTAC、GIGABYTE、Palit、玄人志向の5メーカーを取り扱う。価格レンジは税別で91,480円~94,800円

ざっと見たところ、Palitの在庫が豊富そうだ。スタッフに確認したところ、入荷数は「Palitのみ20ほど、他メーカーは(それぞれ)片手ほど」とのこと

購入列の先頭に並んでいた男性はMSI製を購入。GeForce GTX 980を我慢していたので、GeForce GTX 1080が出た瞬間から購入を狙っていたという。MSI製のものを選んだ理由は、「販売ラインナップの中で一番無難そうだから」

BUYMOREは22時に拍手でお祝い。ジサトラによる中継も行われていたようだ

ただし、すでにMSIが発表しているが、そう遠くないうちにオリジナルファン搭載のカードも投入されることが予想され「しばらくの間、製品がまったく店頭に並ばない」という可能性は少ないと思われる。

BUYMOREに展示されたデモ機

ドスパラでは、独自にGeForce GTX 1080搭載グラフィックスカード購入者へ注意書きを配っていた。内容は専用ドライバをWebからインスト―ルすること、Windows 10ユーザーはドライバのインストール時に必要なバージョン要件(メジャーアップデート1511)があることなど。他店舗でも販売の際に同様のアナウンスがあった