春休み中に"子どもだけ"で参加できるスタディーツアーを紹介するこの企画。3回目は「シリコンバレーで自分の将来を考える」をテーマにした、中高生向けのプログラム内容をお伝えする。

世界的なIT企業が集まるアメリカ・シリコンバレーでキャリア教育が受けられる

Amazon社やGoogle社も見学できる

ツアーで訪れるのは、アメリカ・カリフォルニア州の中部に位置するシリコンバレーのエリア。世界的なIT企業が多くうまれ、さらにスタンフォード大学をはじめとして志や野望を持った若者が集まってくる場所だ。現地の企業家の話をじかに聞くことができるほか、Amazon社、Google社も見学することができる(※1)。

なぜシリコンバレーをスタディーツアーの開催場所に設定したのだろうか。ツアーを敢行するH.I.S.の担当者は、「失敗に対する考え方を学んでほしいから」と話した。「ここでは『失敗していない人は信用できない』『失敗は挑戦の証しだ』といった文化が根付いています。そんな環境に身を置くことで、自分の進みたい方向に一歩踏み出すきっかけになればと考えました」。

同ツアーの開催は今年で2回目。前回の参加者からは、帰国後クラスの学級委員長になったり、在学中に起業を志したりするなど、「意識が変わった」との感想が多く寄せられた。同社によれば、小学生から中高生を対象とし、海外旅行に自己形成を促すためのプログラムをつけたツアー商品は年々ニーズが高まっているという。

チームワークやコミュニケーション能力が身に付く

プログラムでは、キャリアについてのレクチャーを聴いたり、施設を訪問したりするだけでなく、毎日振り返りの時間を設けている。ツアーに参加して感じたことについて意見を述べ、参加者間でディスカッションすることにより、考える力が身につくほか、自分とは異なる考えに気づけるという。ツアーの最終日には、旅で学んだことを発表するプレゼンテーションも企画。ただ受動的に参加するだけでなく、「気づき」を得て帰ってほしいという思いからだ。

現地の高校生と交流しチームワークやコミュニケーションを学ぶ

現地では、スタンフォード大学での将来をデザインする方法を学んだり、サンフランシスコの高校生と共同で行うオリエンテーリングも準備。日本語で与えられたミッションを現地の情報に詳しいアメリカの高校生に英語で伝えながらクリアしていくプログラムで、チームワークやコミュニケーションを学ぶ機会となっている。

担当者によれば、「春休みは、学年の切り替えや中学校から高校に上がるといった大きな変化があるタイミングなので、プログラムに参加した経験を発揮しやすい」と話してくれた。9日間のツアーで料金も高額だが、夏時期よりも渡航費は抑えられているとのこと。一般の留学以上に学びの多い旅。子どもを参加させてみてはいかがだろうか。

【DATA】

日程: 2016年3月26日~4月3日(9日間)

開催地: アメリカ合衆国・カリフォルニア州

集合解散場所: 成田空港

対象: 中学1年生~高校3年生

料金: 税別69万8,000円(国内空港施設使用料および海外空港諸税等は別)

申込先: H.I.S.

※1: Amazon社、Google社は、一般エリアの見学になります。