スウォッチ グループ ジャパン スウォッチ事業本部は17日、ビーチバレー向けの機能を搭載したウェアラブルデバイス「Swatch Touch Zero One」(Touch Zero One)を発表した。9月18日より、国内のスウォッチストア12店舗、および公式オンラインストアにて販売を開始する。税込価格は16,200円。既にヨーロッパでは、8月3日より先行して販売している。

プレス向け「Swatch Touch Zero One」製品発表会を開催

同日に開催されたプレス向け製品発表会には、お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実さんと、現役大学生ビーチバレー選手の坂口佳穂さんが登場。本稿では製品発表会の様子をお伝えする。

Swatch Touch Zero One

「Swatch Touch Zero One」は、ビーチーバレーを中心としたスポーツパフォーマンスを計測できる腕時計型のデバイス。スマートフォン向け専用アプリ「The Swatch Touch Zero One app」(無料)と連携し、スマートフォン上で計測データの管理や搭載機能を利用できる。また、バッテリーは充電式ではなく、リチウムコイン電池を採用している。あくまでも「腕時計」としての使用を前提とし、充電不要にするためだという。ディスプレイはモノクロ(白黒)表示の曲面液晶を採用。ディスプレイ下部がタッチパネルになっており、操作は全てタッチ操作で行う。

EARTHZERO

SUBZERO

STRIPEZERO

CUBEZERO

SUNZERO

SKYZERO

本体サイズは52.6mm×39.0×15.1mm、重量は約15.3g。防水性能は3気圧。専用アプリ「The Swatch Touch Zero One app」はiOS版、Android版を用意。ケース素材はプラスチック。カラーは、EARTHZERO(アースゼロ)、SUBZERO(サブゼロ)、STRIPEZERO(ストライプゼロ)、CUBEZERO(キューブゼロ)、SUNZERO(サンゼロ)、SKYZERO(スカイゼロ)の全6種類。ストラップのサイズは、最大4種類をラインナップしている。

これは「コネクティッドウォッチ」である

発表会ではまず、スウォッチ グループ ジャパン代表取締役社長のクリストフ・サビオ氏が登壇した。

ウォッチ グループ ジャパン代表取締役社長のクリストフ・サビオ氏

サビオ氏によれば、Touch Zero Oneは、スマートウォッチではなく「コネクティッドウォッチ」だという。スマートフォンアプリと「コネクト」する「腕時計」であり、あくまでもメイン機能は時計で、コンピューターではない。スウォッチは「腕時計」メーカーとして、スウォッチが持つ、楽しさ、ファッション性、カラフルさを最も重視したと強く語った。

ゲストはお笑い芸人の徳井義実さんとビーチバレー選手の坂口佳穂さん

ゲストは、お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実さんと現役大学生ビーチバレー選手の坂口佳穂さんだ。

ゲストはお笑い芸人の徳井義実さんと現役大学生ビーチバレー選手の坂口佳穂さん

Touch Zero Oneを装着した印象を訪ねられ、徳井さんは「軽いので、リストバンド感覚で身に付けられる。強度もしっかりしているので、ガンガン使えて安心。充電不要な電池式なのもありがたい」と興奮した様子で語った。さすが家電芸人といったところだ。

坂口さんは、いつもの競技ユニフォームとは違ったカジュアルな服装で登場。「ビーチバレー選手としてプレイ中に使いたいのはもちろん、バンドの色もカラフルなので、カジュアルな服に合わせて普段使いもしたい」とはにかんだ笑顔でコメント。アスリート目線だけではなく、女子大生らしい一面を見せた。

スパイク強度を計測する「HITモード」と拍手の回数が分かる「CLAPモード」

主要モードは、時間を表示や計測する「TIME(時間)モード」、運動時の歩数・消費カロリー・距離・活動時間を計測する「STEPモード」。そして、特徴的なのは、スパイクの強さやヒット数を計測する「HITモード」と、装着者の拍手の大きさや回数を計測できる「CLAPモード」だ。

HITモード

CLAPモード

徳井さん「お笑いの舞台で、お客さんに装着してもらって、拍手の数で勝敗を決めるコンテストがあったら面白いですね」

坂口さん「自分の気持ちを高めるために、試合中に手をたたくので、試合中にどれだけ手を叩いたか測ってみたい」

また、「COACHモード」では、専用アプリを入れたスマートフォンとBluetooth接続すると、スマートフォン上でトレーニングをコーチングしてくれる。この機能を聞いた坂口さんは「一刻も早く、難しいモードをクリアして、日本のトップ選手になりたい」と発言。

スパイク対決 - 勝者は坂口さん!

ビーチバレーボーラーの坂口さんはもちろん、中学高校の6年間バレーボール部員だった徳井さんも素敵なフォームでスパイク

トークの後に、徳井さんと坂口さんがスパイク。実際にSwatch Touch Zero Oneを装着し、HITモードを使用して、スパイクの強さを競った。計測値は1~99までの数字で示される。結果は坂口さんが68、徳井さんが46となり、勝者の坂口さんには、代表取締役社長のサビオ氏からTouch Zero Oneが贈呈された。

サビオ氏からTouch Zero Oneを贈呈される坂口さん

Touch Zero Oneは、様々な機能を搭載していても、スウォッチは時計メーカーであり、作るのは「時計」であることを感じさせる内容だった。オメガやハミルトンなどの高級時計から、スウォッチブランドのようなポップで気軽に使える時計までを扱う同社らしい哲学が見えた。

ところで、今回のTouch Zero Oneは、ビーチバレーにスポットを当てた製品だったが、「One」があるなら「Two」や「Three」が発売されるのか、次作はフットサルやスノーボードといった別のスポーツにフォーカスした製品になるのか、今後の動向が気になるところだ。

写真で見る「Touch Zero One」(クリックで拡大)