乳幼児がいるファミリーにとって、海外旅行なんて夢のまた夢……なんて思っている人は多いことだろう。確かに、行き帰りのフライトで子どもが騒いだらどうしようと心配する気持ちもわかる。やっとの思いで現地についたものの、結局は1日中子どものお世話をしないといけないので、旅行を楽しめないという声もあるだろう。
我が家は夫婦ともに旅好き。なので、出産後も子どもと一緒にガンガン海外に行っている。子にとって初海外は生後6カ月の時だ。行き先はタイ・プーケットのリゾート。「クラブメッド・プーケット」に宿泊した。
クラブメッドは、フランス発のリゾート企業。日本国内には北海道と沖縄にリゾートを有している。現在、日本からプーケットには直行便がなく、乗継となるのだが、なぜ乗り継いでまでプーケットに行ったのか。それはクラブメッド・プーケットには、生後4カ月から子どもを預かってくれる託児施設「ベビークラブ」があるからだった。
クラブメッドの特徴の1つにオールインクルーシブがある。旅行代金には、往復のフライトや宿泊代、滞在中の食事やアルコールを含むドリンク、スポーツアクティビティなどの費用がすべて含まれるのだ(一部のアルコールやオプショナルツアーは除く)。
さらに、"子連れにやさしいリゾート"といった側面も持つ。託児施設は年齢別に分かれており、生後4カ月から2才未満の子どもはベビークラブ、2、3才は「プティクラブ」、4才~10才は「ミニクラブ」、さらに11才~17才は「ジュニアクラブ」の利用が可能(ベビークラブとプティクラブのみ有料で、それぞれ1日4,500円・5,000円)。施設によってどの年齢の施設があるかは変わってくるが、プーケットにはベビークラブからジュニアクラブまでそろっている。
クラブメッドの中でもアジア圏のリゾートでベビークラブを有するのは、子どもが生後半年の時にはプーケットとマレーシア・チェラティンビーチのみだった。そのため、当時プーケットを渡航先として選んだ(現在はインドネシア・バリにも用意)。
当時の旅行の様子は既報の通りだが、私たちファミリーにとっては帰国後も度々「楽しかったね」と話題に上るほど充実した旅になった。子どももベビークラブではしゃいでいたので、「絶対また行こう」と夫と話していたのだが……気が付けばもうすぐ子どもも2才になる。国際線で幼児運賃(大人運賃の10%)が適用されるのは満2歳未満。子どもが2才になる前に、再びクラブメッド・プーケットに行くことにした。
2度目のプーケット、やっぱり最高!!
羽田利用の深夜便で、現地には昼前には到着。ベビークラブは滞在中予約をしていたので早速預けようかどうしようかと悩み、ベビークラブのG.O(クラブメッドではスタッフのことをジーオーと呼ぶ)に相談すると、「初日は移動で疲れてるだろうから、家族で過ごしたほうがいいと思うわ」とのことで、この日はリゾート内を散策したり、バーでまったりして過ごした。
翌日、朝食の後にベビークラブへ。偶然日本人G.Oがベビークラブにいたので、食事時間やアレルギーなど子どもに関する情報を日本語で伝えることができた。前回訪れた際は日本人G.Oがベビークラブにはいなかったのだが、子ども用のカルテは日本語バージョンもあり、片言の英語でも必要な情報は伝えられたので、英語が不安な人も大丈夫だろう。
ベビークラブは17時まで。それまでの時間、夫と2人っきりの時間だ。マッサージを受けたり、ゆっくりとお酒を飲みながらランチをしたり。南国リゾートでゆったりと夫婦水入らずのこの時間、シアワセ! 至福の時である!! 「たまにはこういう時間があってもいいよね~」と話しながら、あっという間にお迎えの時間。その日は、夕方からリゾート内の広場で遊んでいるとのことで、そこに迎えに行くと、G.Oと手をつなぎながら楽しそうに遊んでいる子どもの姿が。「旅先で親と離れてさみしいんじゃない? 」なんて思う人もいるかもしれないが、わが子の場合はそういった心配は不要。子どもは子どもでリゾートを楽しんでいる様子だった。
一旦客室に戻り、着替えてからレストランへ。レストランに向かう途中、すれ違うG.Oが子の名前を呼びながら挨拶してくれる。滞在日数が長くなればなるほどそのG.Oの数は増えていき、まるで家の近所を散歩しているような雰囲気。このフレンドリーさこそがクラブメッドの魅力だと感じる。
クラブメッド・プーケットのダイニングはブッフェスタイル。各国料理が豊富に並び、子どもが好きそうなものもたくさんある。予約が必要なスペシャルティレストランはコース形式で楽しめ、もちろんこちらも追加料金なし。キッズミールの用意があるので安心だ。
子どもは今回の滞在でプール & 海デビューを果たした。夫婦と子供、それぞれの時間も楽しみつつ、家族全員の時間も充実。そんなわがままな楽しみ方ができるのがクラブメッドだ。
次の旅の予定はすでに決めている。「クラブメッド石垣島」だ。こちらは2才から受け入れ可能な託児施設の「プティクラブ」がある。子はすでに2才になっているので、こちらの利用が可能な年齢となった。この勢いで、世界各地のクラブメッドを子どもと一緒に旅していきたいものだ。