既報の通り、3月31日深夜に米Microsoftから新しいSurfaceシリーズ「Surface 3」が発表された。日本で2014年6月に登場した「Surface Pro 3」はまだ新製品という印象もある中で、今回発表された「Surface 3」とは一体どういう位置づけのデバイスなのかを考えてみたい。国内版「Surface Pro 3」のスペックと比べた、気になる違いを見ていこう。
Surface 3(米国)のラインナップ
プロセッサ | メモリ | ストレージ | 価格 |
---|---|---|---|
Intel Atom x7-Z8700 | 2GB | 64GB | 499ドル(約59,800円) |
Intel Atom x7-Z8700 | 4GB | 128GB | 599ドル(約71,800円) |
※各モデルに4G LTE版が予定される(Coming soon)
Surface Pro 3のラインナップ
プロセッサ | メモリ | ストレージ | 税別価格 |
---|---|---|---|
Intel Core i3 | 4GB | 64GB | 91,800円 |
Intel Core i5 | 4GB | 128GB | 111,800円 |
8GB | 256GB | 139,800円 | |
Intel Core i7 | 8GB | 256GB | 164,800円 |
512GB | 202,800円 |
Surface 3とSurface Pro 3のスペック
Surface 3 | Surface Pro 3 | |
---|---|---|
OS | Windows 8.1 | |
CPU | Intel Atom x7-Z8700(1.6GHz) | 第4世代Intel Core i3-4020Y(1.50GHz)、Core i5-4300U(1.90GHz)、Core i7-4650U(1.70GHz) |
メモリ | 2GB(64GB)、4GB(128GB) | 4GB(64GBモデル、128GBモデル)、8GB(256GBモデル、512GBモデル) |
ストレージ | 64GB、128GB | 64GB、128GB、256GB、512GB |
ディスプレイ | 10.8インチ | 12インチ |
解像度 | 1,920×1,280ドット | 2,160×1,440ドット |
タッチ機能 | 10ポイントマルチタッチ | |
カメラ機能 | 3.5メガピクセル/フロント、8メガピクセル/リア | 5メガピクセルカメラ(フロント/リア) |
センサー | 光、加速度、近接、ジャイロス、磁気など | 光、加速度、ジャイロス、コンパス |
インタフェース | USB 3.0(フルサイズ)、miniDisplayPort、microSDカードスロット、ヘッドホンジャック、カバー用ポート、電源用microUSBポート | USB 3.0(フルサイズ)、miniDisplayPort、microSDカードスロット、ヘッドホンジャック、カバー用ポート |
ワイヤレス機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 4.0 | IEEE802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 4.0 LE |
キックスタンド | 3段階 | 多段階可変(最大150度) |
バッテリ駆動時間 | 最大10時間 | 最大9時間 |
本体サイズ | 267×187×8.7mm | 292×201.3×9.1mm |
重量 | 622g | 800g |
「Surface 3」の大きな特徴として、最新のIntel Atomの搭載と、Surface史上最軽量・最薄となる形状が挙げられる。
採用されているIntel Atom-Z8700は、MWC 2015(Mobile Wireless Congress)で正式発表されたAtomの最新CPU。Cherry Trailの開発コード名で知られるTablet/Notebook向けSoCで、シリーズ自体はAtom x3/x5/x7の3種類を揃えるが、「Surface 3」で搭載されるのは最上位のx7になる。前世代のAtomと比べると、グラフィックス性能が大幅に改善されていることが特徴だ。ただ、全体のパフォーマンスとしては「Surface Pro 3」で搭載するCore iシリーズの方が高いと想定されるほか、価格面を考慮しても、「Surface 3」は「Surface Pro 3」の下位モデルと位置づけられるだろう。
本体サイズと重量は、267×187×8.7mm・622gと、シリーズ史上最軽量・最薄。画面サイズはSurface Pro 3の12インチから10.8インチへと縮小し(Surface Pro 2の画面サイズとほぼ同等)、薄さについては約4mm薄く、重量に至っては178g軽くなった。また、充電端子が独自のマグネット式端子から、汎用のmicroUSB端子に変わっていることも、地味に見逃せないポイントだ。
米国での出荷開始は5月5日。日本マイクロソフトは「Surface 3」について「現在最適な形での投入を検討している」とし、国内投入に関しては改めて告知される見込みだ。