ロッテpresents「ガム彼!クレイジーガム放送室~ホワイトデーはキミといっしょ~」の公開録音イベントが12日、東京・文化放送メディアプラスホールで開催され、声優の神谷浩史、鈴村健一、シークレットゲストの下野紘が登場した。

左から神谷浩史、下野紘、鈴村健一

「ガム彼!」は、ガムにまつわる情報を提供するガム専門WEBサイト「クレイジーガム放送局」で提供中のコンテンツで、ロッテから発売されているガム6種類を個性豊かなイケメンに擬人化している。「ガム彼!クレイジーガム放送室~ホワイトデーはキミといっしょ~」はそんな「ガム彼!」から生まれた特番ラジオで、神谷浩史、鈴村健一をパーソナリティに、3月18日19:00分~20:00分に文化放送で放送される。

オープニングトークでは鈴村の「ガム好き?」という大ざっぱな振りから、「車にはいつもキシリトール置いてる」(鈴村)、「僕はACUO派だけど、子供の頃はブラックブラックとかは大人の味だと思っていた」(神谷)とそれぞれが好きなガムトークを展開。ふたりは昔からガチのロッテガム派だったという。ガムをテーマにしたラジオ番組ということもあり、番組あいさつは「ガムばんは!」、音楽はバブル"ガム"クライシスなどガム絡みの曲を選曲するなど徹底したこだわりだ。楽曲放送中の会場トークは放送には乗らないということで、音楽タイム中には出演者から番組へのツッコミが入ったり、電波には乗せにくい下ネタなどの悪ふざけも交えて会場を楽しませていた。

まずは『ガム彼!』の世界観紹介ということで、『ガム彼!』のヒロインがある朝人間大の「歯」になってしまった女子高生であり、歯になった主人公の前に「僕のことを噛んでくれ!」と5人のイケメン(正体はガム)が現れる……というシュールな設定を二人が読み上げる。鈴村からは逐一「歯になった?」「ガムなの?」「彼を噛むんですか?」とツッコミが入る。設定のツッコミどころにこだわり続ける鈴村と、さらりと流し続ける神谷の名コンビぶりに会場は爆笑に包まれた。

続くキャラクター紹介では、鈴村演じる新緑ぐりん、神谷演じる息吹くうるらの設定を軽妙なトークで紹介し、各キャラクターの紹介後にはそのキャラクターのイケメンボイスが会場に流れた。ところが三番目で下野紘演じる「柔華ふいつ」の紹介後に流れる台詞読み上げの、音質が妙に生っぽい。この時実はスペシャルゲストとしてサプライズ登場した下野が会場後方で生ナレーションをしており、徐々に気がついた客席からは悲鳴のような歓声が広がった。

その様子を前から見ていた神谷が「下野くんが会場の入口で逆光のシルエットになってかっこいいなと思ってたら、誰も気づかねーの」と爆笑すると、下野も「誰も気づかないからどうしようかと思った」と苦笑いだった。ここからは下野も加わってキャラクター紹介が行われ、「刺激ぶらっく」「白樺きしりと」といった役名や設定にツッコミを入れながら軽妙なトークが続いた。

「ガム彼! 生アテレコ!」は、その名の通り生ドラマのコーナー。3人が生でキャラクターの役柄を演じるのは普通だが、ヒロインである「歯」の台詞は客席が声を揃えて演じるという珍しい趣向だ。客席が緊張している様子を感じ取った鈴村が、「噛んでもいいよ、ガムだけに」と笑わせる。しかし実際の生アテレコが始まると、客席はぴったりと声を揃えて演技し、ステージの3人も「うまいな」「すごい!」「素晴らしい!」と絶賛していた。

最後にメールにちなんだトークを行う「ホワイトデートーク!」コーナーでは、「子供の頃乳歯をどうしてた?」というお題でトークを展開。実は三人共下の歯は屋根の上に投げ上げ、上の歯は建物の下に投げこむ風習を守っていたとのことだが、下野と鈴村はマンションに引っ越してからどう床下に投げるかで苦労したことを語っていた。下野からは、妹とシーソーで遊んでいる時に、ぶつけた拍子に乳歯が二本抜け飛んだという衝撃のエピソードも。また、ホワイトデーにちなんだ「友達が自分が隠していた彼氏を好きになってしまった」という恋愛メールには、下野が自身の子供の頃の恋愛エピソードを披露。同じ女の子を好きになった同級生とライバル関係だったが、一年後に揃って告白して両方振られ、結果その同級生とフラれた同士で友だちになった…というエピソードに、神谷と鈴村も「なんかいい話に着地したな!」と驚いていた。

番組終了後には、来場者だけを対象にしたアフタートークも行われた。アフタートークは会場アンケートを元に展開。「擬人化は斬新だから海外でもウケるのでは?」「誰を噛みたいって、ロッテなのにちょっとエロいのかな? と思ったら、エロくなかったので安心しました」といった会場アンケートの生の反応を、3人がフリートークで広げていく。会場のファンに「エッチじゃないんだよ~?」とニヤリと語りかける神谷に下野が「言い方がエッチなんですよ!」と果敢にツッコみ、神谷が下野に無言で肩パンチを入れたりするやりとりからは仲の良さが伝わってくる。またキャラクターの一人である「刺激ブラック」の名前が3人の笑いのツボに入ってしまったようで、神谷が「刺激ブラック! よう刺激ブラック! 飯食いに行こうぜ刺激ブラック!」といい声で連発すると鈴村の笑いが止まらなくなる一幕もあった。

また、歯に関するトークでは、神谷が歯の矯正をした時のつらさに関するエピソードも。鈴村も、大人になってからの親知らずの治療が、まるで目の前に火花が散ったと感じるほどつらかった経験を紹介。実はまだ親知らずがあるという下野が戦々恐々としていると、神谷も「僕の親知らず治療の時は、人間に対して使ってはいけない見た目の工具が出てきて歯を割ったからね」と語り、下野を後ずさりさせていた。

子供の頃ガムを飲み込んではいけないと教えられたというアンケートには、自分たちも飲んではいけないと言われていたが実は飲みこんでいた……というところで鈴村と下野が意気投合しかける。しかし下野が「甘くておいしいから、5回ぐらい噛んだら飲み込んでました!」と笑顔で語ると鈴村が「それはないわ……」と離脱。「馬鹿すぎて(下野が)自分の子供だったら嫌だな……」(神谷)、「下野くんは変わらないね」(鈴村)と最後まで愛されいじられキャラの下野だった。

盛り上がったアフタートークも瞬く間に終了。最後は3人が「ガム彼!」への応援のお願いと、今後の展開への期待を語って締めくくった。来場者にはロッテからガム各種とクリアファイルが贈られていた。今回収録された番組は3月18日19時~20時、文化放送でオンエア予定となっている。